国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で開催された企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、名古屋市の河村たかし市長は31日、作品の内容を意図的に隠して展示を行ったとして、芸術監督を務めた津田大介氏らに対する法的措置を検討していると明らかにした。
不自由展に出展された昭和天皇の肖像を燃やす場面を含む映像作品について、河村市長は事前申告と内容が異なるとし「だまして展示した。市民の税金を使うわけにはいかない」と述べ、刑事と民事両面で法的措置を検討する意向を示した。
河村市長は芸術祭実行委員会の会長代行を務めた。これまでも不自由展に関し「日本国民の心を踏みにじる」などと強く反発していた。