フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、フランス杯は11月1日、フランスのグルノーブルで開幕する。男子の2018年平昌冬季五輪銀メダリストで今季GP初戦の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は31日、会場で公式練習を行った。練習後「すごく調子がいいわけではないが、この試合に向けて練習を積み重ねてきたので、やっとスタート地点に立ったかなという実感はある」と意気込みを話した。
この日の練習では、4回転ジャンプの成功率は悪かったが、会場の氷の特徴をつかめたようで、最後はフリップもトーループもサルコーもしっかりと跳んでいた。曲かけの練習は流す程度で軽めだった。
今大会の優勝争いは、世界選手権2連覇のネーサン・チェン(米国)との勝負になる。しかし、「今季は自分にそんなに期待していないし、いまの実力ではチェン選手にはかなわない」と宇野。それでも、「いろんな新しいこと取り入れて、成長した自分らしい演技を見せられたらいいな」と今季に懸ける強い思いを口にしていた。