衝撃的な報道が流れた。中国とロシアが「事実上の軍事同盟締結を検討しているとの見方が強まっている」。両国の軍事協力はどのようなレベルにあるのか。同盟に至る蓋然性はどれほどか。日本への影響は。ロシアの軍事政策を専門とする小泉悠氏に聞いた。
(聞き手 森 永輔)
共同通信が10月29日、中国とロシアが「事実上の軍事同盟締結を検討しているとの見方が強まっている」と報じました。両国の軍事面での協力関係は現在、どのような状況にあるのでしょう。
小泉:相互防衛義務を伴うNATO(北大西洋条約機構)のような軍事同盟を締結する意図は両国ともにないでしょう。
この記事が引いている「両国指導部は『軍事同盟締結』の方針を決定済み」とのコメントはロシア国立高等経済学院のマスロフ教授によるもので、両国政府が公式に発したものではありません。両国政府は今年6月、「包括的・戦略的協力パートナーシップ」を発展させると宣言しています。この時の文書で「軍事同盟」を明確に否定しています。この宣言は、国交樹立70年を記念する行事に参加すべく中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がモスクワを訪れた時に出したものです。
否定する理由は明らかです。どちらも、いたずらに米国を刺激したくはない。加えて、もしいずれかの国が米国との軍事紛争に入れば、これに巻き込まれる懸念が生じます。そのような事態は避けたい。同盟に伴う「巻き込まれのリスク」は負いたくないのです。
ただし、このことは「軍事協力をしない」ことを意味するわけではありません。両国はむしろ軍事協力を着実に深めています。例えばロシア軍が主催する大規模軍事演習に中国の人民解放軍が参加するようになりました。2018年に極東地区(東部軍管区)で実施した「ボストーク2018」に人民解放軍が初参加。今年も中部(中央軍管区)で行われた「ツェントル2019」に参加しています。
今年7月に中ロの戦略爆撃機4機が日本海と東シナ海を共同で飛行したのは記憶に新しいところです。
また同月、両国の国防省は軍事協力協定を締結しました。内容は明らかになっていないのですが、軍艦の寄港や士官学校の学生の相互派遣について定めたものとみられます。もしかしたら機密情報の保護を含んでいるかもしれません。
コメント4件
六天魔王
昨年10月のペンス副大統領演説の余波か。
懸念されるのは、尖閣諸島で紛争が起きてもアメリカファーストの米軍は結局軍事的に介入しないであろうと見透かされていることだ。
中国共産党の幹部も自らが発表するGDP成長率は人民を食わしてゆくための計画
値であって実態は、ソ連が崩壊した時実際のGDPが公表値の半分に留まっていたことと同様であることは承知の上、金切り声を上げて対抗する虚勢を張っているだけではないか。ただ虚勢でも怖いのは本当に手を上げたら、安倍政府がきちんと対抗処置を実施するのかどうか頼りにならないことだ。中国の景気が音を立てて崩れ始めたので、拙い状況になりかねない。政治的問題を解決する手段がxxであるからだ。...続きを読む不撓不屈
世界1の迷惑連合ですな・・ここに朝鮮半島が加わったら・・日本の国防能力を格段に飛躍させねばならぬ。
普通の会社員
新たな展開というよりは、これまで目立たなかった(日本からしたら目を向けていなかった)課題がより鮮明化されてきたという感じですね。
日本は基本的に平穏であればとりあえずOKという姿勢でこれまでやってきたと感じてますが、日本の動きとしても対米の
みならずきちんと各国の思惑を把握して立ち回る必要がありますね。...続きを読むGK2
一般
社会共産主義が資本主義を取り入れ、帝国主義になって帰ってきただけ、という感じがします。
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