この物語は、とある大企業でAI事業部を立ち上げようとする勇気ある者の記録である。社員「ああああ」は、縦割りと責任の世界で会社を救うことができるのか。そして、組織が抱える大いなる闇とは。
自称“AI(人工知能)ベンチャーで働きながら、情報発信するマスクマン”こと、マスクド・アナライズさんが、AIをめぐる現状について、たっぷりの愛情とちょっぴり刺激的な毒を織り交ぜてお伝えします。お問い合わせのメールは info@maskedanl.com まで。Twitter:@maskedanl
(編集:村上万純)
長い歴史と伝統を誇るハヤシバ電機は、競合となる海外メーカーの躍進や買収した新規事業の不振により、業績が低迷していた。苦境に立たされる中で、中堅社員「ああああ」は新たな職務に挑むのであった。
オフィスに聞き覚えのある声が響く。
課長「おはよう、ああああ 君。今日はとても大切な日だ」
課長「ああああ 君が初めて社長室に行く日だろう」
課長「新規部門の立ち上げに関わるとは、優秀な部下を育てた私も鼻が高い」
課長「この会社に入ってから幾年月、そろそろ君も自発的に動く社員になると思っていた」
課長「君の要望を通すため、微力ながら私も協力させてもらったよ。それを忘れないでほしい」
課長「いつか恩返しするつもりで、全力で新たな仕事に取り組んでくれたまえ」
ああああ は社長室へ向かった。
社長「よくぞ来た、期待の社員 ああああ 君か。上司から話は聞いている」
社長「異動願いを出していたね。会社への貢献意欲として受け止めよう」
社長「AIと若い力で、社内に新しい風を吹かせてくれ」
社長「我社もAIによるインダストリー4.0を実現して、囲い込みで利権を確保しなければならぬ」
社長「まずは人事部で3名の社員を集めるとよい」
社長「予算と備品を支給しよう。実績を作ればAI事業部を正式な部署として、社内組織に組み込もうではないか」
社長「ではまた会おう! ああああ 君」
装備「古いノートPC」「古いノートPC」「ボロいノートPC」を手に入れた
予算「50万円」を手に入れた
道具「セキュリティカード」を手に入れた
ああああ はセキリティカードを使った。
人事部のドアが開いた。
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