2019年10月09日の16:48に東京都23区でM3.5・震度3の地震が発生、練馬区で震度3を記録した。東京都23区を震源とする有感地震としては15ヶ月ぶりであった。付近でこれまでに発生した3回の有感地震では、その後関東地方におけるM5以上が目立っており、中には2ヶ月以内に千葉や茨城で震度4以上が5回も続いたケースもみられた。
東京都23区震源で3年ぶりの震度3
2019年10月09日16:48 M3.5 震度3 東京都23区(深さ約30km)
Hi-netによると震源は上石神井駅から南側に当たる場所であったとみられる。東京都23区を震源とする有感地震が起きたのは2018年07月01日のM2.7・震度1以来15ヶ月ぶりで、震度3以上としては2016年06月30日のM3.4・震度3まで3年以上ぶりであった。
関東地方の内陸部では10月09日の早朝にも千葉県北西部でM4.1・震度2の地震が発生したばかりだったが、この地震の震源は深さが約80kmと今回の東京都23区における揺れとは異なっていた。
東京都西部にはM7.4程度の地震を今後30年間に最大2%という確率で引き起こし得る立川断層帯が走っているが、今回の震源からは比較的離れていることから、今のところ深い関連を示すデータは出ていない。
しかし、今回の震源東側では1615年にM6.5の地震が起きたとされており、死傷者も多数出たという記録も残っている。首都直下地震のひとつである都心西部直下地震(想定M7.3)の想定震源域に近い位置で今回の地震が発生しただけに、万一への備えを欠かすべきではないだろう。
過去の3例ともその後関東地方でM5以上を記録
今回の震源付近、深さ30km前後で1922年以降に起きてきた有感地震3例について、その後2ヶ月以内の国内発震状況を追跡してみると、いずれの事例でもその後関東地方を震源とするM5以上が発生していたことがわかった。
2013年03月の東京都23区M3.5・震度2では04月に千葉県東方沖M5.1・震度4、茨城県沖M5.2・震度3、千葉県東方沖M5.6・震度3とM6クラスを含む3回の地震。
2015年01月のM3.5・震度2の際は半月後に千葉県北東部でM5.0・震度4が一度起きたのみであったが、2016年06月のM3.4・震度3ではその後関東でM5以上が5回も相次いでいた。
半月後の07月中旬から茨城県北部、茨城県南部、茨城県沖それに千葉県北東部でM5.0〜M5.4、震度5弱を含み5回全てで震度4以上を記録していたのである。
こうした点から、今後の関東地方におけるM5以上に留意すべきである他、過去の3例ではもうひとつ共通した特徴が見られていた。
3例とも、三陸沖でM6.5、M6.4、M6.2とM6を超える強い地震に繋がっていたのである。
※画像は気象庁より。
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