Apple Cardで「iPhoneの無利子24回分割購入」を提供、クックCEOが明らかに
サービス重視の方針を強化する起爆剤になるか
Appleは米国向けの「Apple Card」の新サービスとして、「iPhoneの無利子分割購入」を今年後半に提供すると明らかにしました。Appleの投資家向けカンファンスコールの中で、ティム・クックCEOが言及しました。
Apple Cardは、Appleがゴールドマン・サックスと提携して米国内で提供しているクレジットカードサービス。Apple Payを通じた支払いなどに利用できるほか、iPhoneで支払い状況を管理できるなどの特徴があります。
そして今回、新しい特典として紹介されたのは、iPhoneの無金利分割購入です。Apple Cardを通じてiPhoneを24か月を超える分割支払いで購入が可能。なおかつApple Storeでの購入に対する3%還元特典も享受でき、支払いの管理はApple Walletアプリから簡単に行えるとしています。
日本のApple Storeではホリデーシーズンなどに手数料なしの分割支払いサービスが提供されることがありますが、これが通年使えるようなイメージです。iPhoneとApple Card、双方の利用拡大を目指す取り組みと言えるでしょう。
残念ながらApple Cardは現時点では米国限定でのサービス提供となっていますが、ティム・クックCEOは以前「Apple Cardをどこでも提供したい」とコメントしているなど、海外展開を見込んでいることが度々伝えられています。
Appleは2020年度までにサービス事業の収益を2016年時点の2倍にするという目標を掲げており、サービス重視の方針に舵を切っています。そうした方針のもとで、決済サービスがより重要な立場となってきているのは間違いありません。
現時点でAppleは「Apple Pay」を世界の6000以上のカード発行事業者を通じて提供していますが、一段階進めて自前のカードサービスを世界的に普及させようと考えるのは、王道の戦略と言えるでしょう。
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