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【プロ野球】

[井端弘和 侍レポート]薄暮の空にプロのノック「いかに本物の打球に近づけるか」“宝刀”は侍最長94センチ

2019年10月30日 18時59分

ノックする井端内野守備走塁コーチ=28日

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 11月に開催される野球の国際大会「プレミア12」に出場する侍ジャパン・井端弘和内野守備走塁コーチ(44)が、現場からチームの近況を報告する「井端弘和 侍レポート」。侍ジャパンの今をお伝えする。

 【30日】雨がぱらつく中、本番を意識した屋外でのナイター練習。午後5時50分からのシートノックでは、選手に感覚を取り戻してもらうため薄暮の空にフライを多めに打ち上げた。

 この機会にノックについて知ってもらいたい。ボクのノックバットは94センチ。恐らく侍ジャパンのコーチの中では最も長い。心掛けるのは「いかに本物の打球に近づけるか」。よくボールの下っ面を切るようにゴロを打つ人がいるが、実際の試合でそんな打球はない。上っ面をたたき、トップスピンをかける。これがよく利くようにと、巨人のコーチ時代にバットを2センチ長くした。

 次は選手が心地よく捕れるリズム。締めくくる捕手フライは、少なくとも“テイク2”ではきっちり上げることを自分に課している。コツは捕手寄り(自分なら右肩)付近にボールをトスすること。試合前のシートノックが美しく、リズミカルに終えられると、チームの士気も上がる。

 何より、スタンドで目を輝かせている野球少年に、だらけた守備は見せられない。この日のノックを終えて「ナイスプレー!」と選手をほめたが、スタンドの見学客からも拍手をいただけた。(侍ジャパン内野守備走塁コーチ)

 

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