2020年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の発表会見が30日、東京・渋谷の同局で行われ、ヒロインを女優の杉咲花(22)が務める「おちょやん」(同年秋から放送予定)に決定したことが発表された。
タイトルは、「料亭や茶屋などで働く小さい女中」を意味する大阪弁。杉咲が演じるヒロインは戦前から戦中、戦後にかけて活躍した上方を代表する喜劇女優・浪花千栄子さんをモデルにした竹井千代で、その波瀾(はらん)万丈の半生を描く。
杉咲の朝ドラ出演は16年前期の「とと姉ちゃん」以来2度目で、ヒロイン役は初めて。制作サイドは、演技力が同年代の女優の中で突出し、チャーミングさと力強さを兼ね備えた芝居ができることをキャスティングの理由として説明した。
8月中旬にオファーを受けたがその際の心境を、「喜びと驚きが大きかったです。『やったー!』と思いました」と振り返り、「早く撮影がしたいです。大阪弁を早くマスターしなければ、という思いです」と来年4月のクランクインを心待ちにしている様子だった。
◇杉咲花(すぎさき・はな) 1997(平成9)年10月2日生まれ、東京都出身。オーディションを経て2011年に現在の事務所に所属。出演した同年の味の素「Cook Do」CMが話題になる。18年のTBS系ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」、今年のテレビ朝日系ドラマ「ハケン占い師アタル」に主演。今年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演。