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【大リーグ】

[今中慎二WS評論]これでは野球離れが加速する…“地元で3連敗”の陰に不可解な判定と痛恨被弾

2019年10月28日 17時0分

ワールドシリーズ第5戦を観戦したトランプ米大統領(AP)

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27日 MLBワールドシリーズ第5戦 ナショナルズ1-7アストロズ(ワシントン)

 シャーザーが登板を回避したナショナルズにとって、この結果はある程度、仕方ない。ただ、勝てるチャンスはあったと思う。2点を追う2回無死一、三塁からジマーマンがボール球を振って三振に倒れると、続くロブレスが併殺打。20勝投手コールから1点でも取れていれば展開は変わったと思うが、それ以上に気になったのが審判だ。

 相手が相手だけに何とか2点差のまま進めたかった4回2死一塁、代役先発のロスは7番コレアに2球で追い込むと、3球目は外角へのスライダー。誰がどう見てもストライクだと思ったが、判定はボール。その後、暴投で二進を許すと、カウント2―2から甘く入ったスライダーを左翼席に運ばれた。事実上、トドメの2ランだった。

 この日を含めて今回のワールドシリーズのストライクゾーンは明らかに狭い。相手のコールへの判定も同じように狭く、珍しくいら立っていたように“平等”ではあったが、今回のようなケースや、無駄に四球になることが多い。その結果、試合時間が長くなる。ただでさえ、視聴率の低下が問題視されている大リーグ。しかも今回の開始は現地時間午後8時で、第3戦は午前零時を過ぎていた。これでは野球離れが加速する。

 トランプ大統領が観戦したこの日、大画面で紹介されたときのブーイングには驚かされた。本拠地で3連敗、イライラが募るナ軍のファンにとって第6戦先発のストラスバーグ頼みになった。(本紙評論家)

 

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