競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、塩手智彦（栗東）と木村拓人（美浦）がお贈りするＰＯＧ情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　ニュースで伝えられる台風１９号の爪跡の深さ。東日本大震災の時はすぐに実家に入って復旧作業を手伝っていましたが、報道では伝えられない現地のつらさというものは少なからずあると感じています。特に水害は復旧に時間がかかりますから、被災された皆様には本当に心からお見舞いを申し上げます。そして改めて競馬を開催できる幸せを感じて今週も過ごさないといけないなと、かみしめている次第です。

　さて、先週の東京競馬は台風の影響で１４日（月）、１５日（火）の変則開催になりました。月曜の新馬戦（１８００ｍ）は評判となっていたルナシオン（牝、美浦・藤沢和）がデビュー勝ち。まだまだ余裕がありそうな状態でしたが、ゴール前できっちり差し切りました。大物感がありますし、今後の成長が非常に楽しみな一頭ですね。まずはノーザンファーム天栄に放牧されました。

　中山の新馬戦を勝って放牧に出されていたブレッシングレイン（牡、美浦・木村）が美浦に帰厩。百日草特別を目標に調整が進められます。同レースにはホウオウピースフル（牝、見本・大竹）も出走を予定しています。

　来週のアルテミスＳはリアアメリア（牝、栗東・中内田）、サンクテュエール（牝、美浦・藤沢和）、オータムレッド（牝、美浦・手塚）、フジマサリアル（牝、美浦・菊川）などが出走予定。騎乗予定はそれぞれ川田、ルメール、石橋脩、田辺となっています。衝撃のデビュー戦を飾ったリアアメリアがどういうパフォーマンスするか、楽しみですね。

　今週土曜の東京新馬戦（芝２０００ｍ）はサトノフラッグ（牡、美浦・国枝）、フィリオアレグロ（牡、美浦・国枝）、レッドルレーヴ（牝、美浦・藤沢和）の３頭に人気が集中しそうな感じ。どの馬も筋が通った血統ですし、果たしてどんな競馬を見せてくれるか、期待したいですね。（馬三郎美浦支局・木村）