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58センチのウエスト
マリーアントワネットは、夫のルイ16世との間に4人の子供達に恵まれました。
★1778年マリー・テレーズ
★1781年ルイ・ジョセフ
★1785年ルイ・シャルル
★1786年ルイ・ソフィー
アントワネットが、ウエストを58cmで維持出来たのはファッションの効果もある様です。
当時の貴婦人達はコルセットできつく締められていました。
別の説では、彼女のウエストは48cmだったとも言われているのです。
会話を楽しむお食事
アントワネットが主催するお食事会では50種類以上の美味しいお料理やお菓子が振舞われたそうですから
彼女はお料理を味わうよりお喋りを楽しんでいたのでしょう。
王族のしきたり
当時の王族のしきたりのひとつとして、私生活の公開が義務付けられていました。
洗顔や着替えはもちろん、お食事も多くの人々に見られながらだったと言われています。
きちんと整った服装をしていれば、誰でも身分に関係なく宮殿に入る事が出来たので
安全管理も甘かったそうです。
身元の確認さえ行われませんでした。
王族のお食事の光景を見る事は、多くの人々の楽しみだった様です。
好奇の目線に見つめられながらのお食事です。
マリー・アントワネットは、彼らの前では殆どお料理を口に運ぶ事はありませんでした。
ヴェルサイユ宮殿は、マナーやしきたりにとても厳しい世界でした。
ケーキを食べれば?
「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない。」
彼女が言ったとされる有名な言葉です。
最近の研究ではアントワネットが言ったのではなく、他の貴族婦人が言ったとされる様です。
別の説では全くの創作だとも言われています。
いずれにしてもアントワネットは言っていない、が見解の様です。
(この場合のケーキは、現代のケーキではありません。ブリオッシュと言うパンをさします。卵とミルクを使ったお水を使用しないパンです。)
彼女が愛したお菓子
アントワネットの食生活と言いますと、カラフルなお菓子達に囲まれた風景を思い浮かべる方も多いかと思います。
マカロンを綺麗な指先でつまみながら入浴するイメージありませんか?
当時のフランスのマカロンは今とは随分違うみたいです。
ワクワクするお菓子と言うより素朴で家庭的なオヤツ。
お色もカラフルなパステルカラーではありませんでした。
元々、中世のヨーロッパの修道院で作られていたそうですから、あまり派手なお菓子ではないのですね。
アントワネットが1番好きだったお菓子は、クグロフです。
クグロフとはとてもシンプルな焼いたお菓子で、大きなプディング型をしています。
ドイツの文化の影響を受けたフランスのアルザス地方に、パン菓子として定着したと言われています。
アントワネットはこの素朴な焼いたお菓子を好みました。
食文化の違い
14歳でフランスに来るまで、故郷オーストリアの食文化で育って来た彼女。
ヴェルサイユでのお食事に注文を出しました。
「朝のお食事にはグーゲルフプフを持って来てね。」
グーゲルフプフとはクグロフの事です。
フランス革命勃発後幽閉されたタンプル塔のお食事にも、クグロフは欠かさず用意されたと言います。
アントワネットが生まれ育ったオーストリアのハプスブルク家とフランス王家のブルボン家では大きな食文化の違いがありました。
ハプスブルク家のメニューは、中東の影響も受けています。
その為か豊富な農産物やお肉類をタップリ使ったお料理も多いのです。
農村の人々が食べていたシンプルなお料理が、一般人には手に入りにくい調味料や高級
な食材で工夫されお献立になる事もあったと言います。
料理人達が腕を競い合って出来上がった、フランス式のお料理が出されるヴェルサイユ。
見た目もお味もとても凝ったものでした。
アントワネットには馴染みにくいものだったのです。
基本のお献立
エピソードのひとつとして、彼女がキャベツをスープで煮込んだだけのシンプルなお料理を欲したとあります。
一方、彼女がオーストリアから持ち込んだと言われる習慣もあります。
珈琲とクロワッサンです。
それまでのフランスヴェルサイユでは、珈琲にクロワッサンの食習慣はありませんでした。
マリー・アントワネットの基本のお献立が残っています。
(朝)プレーンヨーグルト。
ナッツ類の入った薄いケーキ
ベリー数種
(昼)ミックスベジタブル
キヌア
お魚や鶏の入ったスープ
(おやつ)ナッツ類
(夜)スープ。サラダ少々。
スープは、牛や鶏・羊などをじっくりと数時間かけて煮込んだものです。
そこにお野菜や数々のハーブでお味を調えたものでした。
そして
夜は条件もありました。
遅くても夜の8時までに済ませる事。
このメニューを見て感じる事は、太るはずない!です。
美しさの裏には彼女が最も苦手としそうな「努力」があった事が分ります。
この食べ方は
現代のダイエット法にも通ずるものがありますね。