【10月30日 AFP】ドイツ製薬大手バイエル(Bayer)は30日、除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」をめぐる米国内における訴訟が、今年7月から今月までの間に4万2700件まで急増したと発表した。

 ラウンドアップ訴訟の件数は、7月の時点では1万8400件で、今月までに2倍以上に増えている。原告側は、主要成分であるグリホサートが、がんなどさまざまな病気を引き起こしていると訴えている。

 バイエルのベルナー・バウマン(Werner Baumann)最高経営責任者(CEO)は「訴訟の数は、訴えが正当かどうかとは無関係」であり、「世界の代表的規制機関が、グリホサート含有製品の安全性を確信している」と強調した。

 これまでに複数の地方裁判所の陪審団が原告側の主張を認め、巨額の賠償金の支払いを命じた。しかし後に判事らによって減額されている。(c)AFP/Tom BARFIELD