太陽光発電協会(JPEA)は2019年10月17日、千葉県に大規模な被害をもたらした台風15号の災害時における、太陽光発電の自立運転機能の利用に関する実態調査の結果を公表した。住宅用太陽光発電システムを設置しているユーザーのうち、蓄電池を併設していないケースでも回答者の約80%が自立運転機能を利用し、停電時に有効活用したという。
今回の調査は、台風15号による停電規模が大きかった千葉県の住宅用太陽光発電ユーザーが対象で、JPEAの会員企業を通じて2019年9月20日~10月10日にヒヤリングを行った。
調査の結果、蓄電機能を併設しない住宅用太陽光発電システムのみの設置件数486件のうち、自立運転機能を利用した件数は388件で、利用率は約8割の79.8%となった。
一方の、自立運転を活用しなかった理由については、自立運転の機能があることを知らなかった」が24件、「運転方法がわからなかった」という回答が60件となっている。その他の14件では「携帯電話が使えず自立運転の方法が調べられなかった」「調べる方法が分からなかった」といった理由が寄せられている。
なお、JPEAでは協会のWebサイトで太陽光発電の自立運転機能の利用に関する周知を行っている。自立運転機能の一般的な使用方法の他、メーカー各社のWebサイトへのリンクなどを掲載中だ(クリックでJPEAのページへ)。
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