井岡ジムは30日、IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)5位の石田匠(27)と、同級8位のイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)との間で予定されていた同級挑戦者決定戦を12月28日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で開催すると発表した。
試合は当初、今月26日にメキシコ・グアダラハラで行われる予定だったが、メキシコ側の興行主の都合で延期。その後、井岡ジム・井岡一法会長が試合の興行権を買い取り、年末の大阪開催に落ち着いた。アウェー戦を覚悟していた石田にとって地元開催は、2度目の世界戦切符獲得へ追い風だ。
石田は17年10月の世界初挑戦では、敵地でWBA世界同級王者カリド・ヤファイ(英国)に判定負け。再挑戦のチャンスを探り、3日の試合発表時も「いつ、どこで戦っても良いように準備はしていく」とスパーリングに励んでいた。現在、IBF同級王者は左構えのジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が君臨。通算成績は石田が28勝(15KO)1敗、ゴンサレスが24勝(11KO)3敗。
◆石田匠(いしだ・しょう)1991年11月17日、大阪・堺市生まれ。27歳。深井西小3年時に地元道場でキックボクシングを始め、6年時に井岡ジムでボクシング転向。通信制の秋桜高2年時に国体バンタム級優勝。アマ戦績10勝(4RSC)1敗。09年2月、プロデビュー。14年8月、日本スーパーフライ級王座獲得。5度防衛後に返上。家族は両親と兄。身長173センチ、右ボクサーファイター。