日本女子プロゴルフ協会(LPGA)で、前代未聞の暴言事件が勃発していた。白熱した優勝争いの真っ最中、LPGAの小林浩美会長(56)が27日、報道陣に事情を説明。大会初日だった24日、会場マスターズGCの風呂場の脱衣所で、出場プロの1人がコース副支配人に「死ね」と暴言を吐いていたというのだ。
「まだ事実関係を確認中の段階。コース関係者に対し、あってはならない態度で接し、不適切な言葉があった事実は確認している」と小林会長。事件の詳細については日時も選手名も明かさなかったが、その経緯が浮き彫りになってきた。
毎年大会中に風呂場のバスタオルが多数消失するため、コース側はLPGAの了解のもと今年はタオルを撤収。ところが当日、脱衣所で準備運動するためタオルを利用したかったその選手が、副支配人に食ってかかった。「タオルを置かないのなら、もっと脱衣所をきれいに掃除したらどうか」。それでもコース側はタオルは出せないと返答。すると「頭が固い。死ね」と捨てゼリフを吐いたという。
LPGAは当日に概要を把握。当該プロ、原田香里副会長、小林会長がコース&大会サイドに謝罪したという。「早急に第三者を入れて調査を行い、コンプライアンス規定にのっとって対応する」と小林会長。大会の存続に関わるような最悪の事態に発展しなければいいのだが。