ナショナルズの右腕スティーブン・ストラスバーグ(31)が先発。1回にいきなり一発を浴びるなど2安打で2失点したが、以降は傷口を広げることなく8イニング3分の1を5安打2失点、7奪三振。第2戦(6イニング2失点)に続く今シリーズ2勝目をあげた。米放送局CBSスポーツ(電子版)によれば「単一ポストシーズンで無傷の5勝」は、メジャー史上初の快挙。
中継局FOXによれば、1回はアストロズ打線に球種がバレていたという。メンハート投手コーチが「グラブの動かし方が球種によって違っていたぞ」と指摘。その後、意識してグラブにそれまでと逆の動きを混ぜるなどし、打者をうまく混乱させたという。
「とにかく、メンハート(投手コーチ)に感謝するよ。以前も同じことがあったが、それで今日も1回にやられた。これも野球の一部。どの投球も同じように投げられるようベストを尽くさなきゃね」
アストロズは相手投手の癖を読むのにたけた球団として知られる。2017年のワールドシリーズも、当時ドジャース(現カブス)のダルビッシュの癖をコーラ・ベンチコーチ(現レッドソックス監督)が見抜き、攻略したと報じられた。今ポストシーズンも、地区シリーズでアストロズに2戦2敗とKOされたレイズの右腕グラスノーが「後でビデオを見ると、かなりはっきり直球を投げるときに癖が出ていた」と明かしていた。