パーソルプロセス&テクノロジーは2019年10月29日、都内で発表会を開き、スマートフォンに特化したアルバイト採用支援ツール「x:eee(エクシー)」を発表した(写真1)。同日より提供を開始した。
「アナログ店長でも使える」
発表会には横道浩一社長が登壇した(写真2)。横道社長は同社について、「日本の人口が少なくなるなか、人材サービスの提供だけでは厳しくなる。テクノロジーを組み合わせて、10人でやってきた仕事を『5人とRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)』で実現するなど、ビジネスプロセスの変革にも取り組んでいる」と紹介した。
新サービスの「x:eee」については、開発責任者の陳シェン(チェン・シェン)氏が説明した(写真3)。小学生のときに中国・上海から来日したという陳氏は、「テクノロジーの活用により労働集約型だった人材サービス業界を変えたい。パーソルの社内ベンチャーとしてSEEDS COMPANYを立ち上げた」と語った。
開発の背景として、求人広告掲載件数は4年で1.7倍に増え、有効求人倍率は1.8前後で高止まりしている現状を挙げた。そのうえで陳氏は「アルバイトの採用が難しくなっている。新たなWebサービスも出てきているが、中小企業や小規模事業者ではITを使いこなせない『アナログ店長』も多い。採用活動に時間を割くことも難しい」と説明した(写真4)。
こうした状況を踏まえ、新サービス「x:eee」にはスマホから簡単にアルバイトを採用できる様々な機能を搭載したという。
例えば「自社採用ページ」の作成機能では、画面の案内に沿って情報を入力していくだけで採用ページを作成できるようにした。作成後はURLをSNSやショップに掲示することでコストをかけずに採用活動をできるほか、「Googleしごと検索」や「Indeed(インディード)」など求人まとめサイトへの掲載にも対応するという。