TOEICのリスニングができずに、トータルのスコアが伸び悩んでいる方も多いと思います。
英単語や英文法のように、暗記だけではTOEICのリスニングを攻略することはできません。
TOEICのリスニングを攻略するには、日本人が苦手なリスニング力を上げることが必要不可欠です。
ではリスニング力アップには、どんな勉強法が効果的なのでしょうか。
TOEICのリスニングを攻略するために色々と試しましたが、一番効果があった勉強法は英語の音に慣れるまで英語を聞き続けることでした。
伝えるのが難しいのですが、イメージは英語をシャワーのように聞き続けることです。
英語の音が理解できるようになると、TOEICのリスニングも聞き取れるようになります。
TOEICのリスニングで満点を取ることができた、英語の音を捉える勉強法を紹介します。
TOEICのリスニングが聞き取れない原因
TOEICのリスニングが難しい理由は、英語を瞬時に理解する能力が必要になるからです。
流れた文章の意味をゆっくり考えていては、TOEICのリスニングは攻略できません。
特にパート3とパート4は、長文リスニングを瞬時に理解して答えを見つけるスキルが必要になります。
ハッキリ言って英語に慣れていないとかなり難しいです。
ただTOEICのリスニングの特徴として、文章の難易度は決して高くないことがあります。
単語や文法も基本的なものが多く、リスニングが苦手でも読めば理解できる内容が多いことに気づくと思います。
リスニングになると理解できないのは、英語のスピードやリズムに慣れていないからです。
つまり英語のスピードやリズムに慣れることが、TOEICリスニング満点に不可欠なことになるのです。
英語の音に慣れることがTOEICリスニング攻略の第一歩になります
では、どんな勉強法を行えば英語の音に慣れるのでしょうか。
英語の音に慣れるには、短い英文を繰り返し聞く勉強法が効果的です。
この勉強で重要なことは、聞き取った後に日本語に訳さずに、英語をそのまま理解することです。
1回で理解するのは難しいので、何回聞いても構いません。
リスニングした英文を、そのまま理解できるようになるまで繰り返すのです。
同じ英文を何度も聞くことは、意味が無い勉強と思うかもしれません。
短い英文でも何度も聞くことで、英語のリズムやスピードに慣れてきますよ。
また短い英文の場合、一つ一つに集中できるというメリットもあります。
TOEIC問題集のリスニング対策のように、問題集だけでは英語のリズムやスピードには慣れません。
同じ英文を何度も聞き、リスニングの基礎をしっかりと身に付けることが重要です。
基礎力を身に付ければ、TOEICのリスニング攻略にも繋がります。
短い英文のリスニングに使える参考書として、DUO 3.0 / CD基礎用がお勧めです。
英文のスピードも適切で、TOEICのリスニング対策にとても役立ちます。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)も、短い英文でリスニングの勉強にピッタリです。
教材は好みで構いませんが、重要なことは瞬時に理解できるまで繰り返すことです。
個人差はありますが、3ヶ月~半年ほどしっかりと勉強すれば、かなりリスニング力が上がります。
これだけで完璧にはなりませんが、TOEICのリスニングもかなり聞き取れるようになれます。
TOEICリスニング対策はリエゾンの勉強もしておくと効果的です
瞬間的に英文を理解する勉強をすれば、かなりリスニング力は上がります。
しかし勉強を続けると、どうしても聞き取れない部分が出てきます。
これは英語の特徴である、リエゾンなどが関係しています。
音の連結であるリエゾンは、日本人がリスニングに苦戦する原因になります。
こうした英語のリスニングルールは、知っているだけでも効果があります。
リエゾンなどの英語のリスニングルールの理解に役立つ参考書として、瞬時にわかる英語リスニング大特訓がおすすめです。
日本人が苦手とする英語のリスニングのポイントを、丁寧に説明してくれるので参考になります。
基礎編と実践編にわかれていて、実践編では基礎編で学んだことを活用できる構成になっています。
リスニングのルールを知ることで、TOEICの対策にも繋がります。
シャドーイングでTOEICリスニング対策
英語のスピードやリズムに慣れたら、シャドーイングをすることをお勧めします。
実際に自分で発音することで、より英語の音に慣れてくるからです。
シャドーイングは、聴きとった英文を影のように後から発音する勉強法になります。
初めてシャドーイングをする場合は、NHK英語でしゃべらナイト CD付き 1日5分! シャドーイングドリル入門―スピーキング&リスニング力がぐーんとアップ! (主婦の友生活シリーズ)がお勧めです。
レベル的にはTOEICリスニングより易しいですが、シャドーイングの入門に最適な参考書です。
これでシャドーイングの勉強法をしっかりと身につけることから始めましょう。
シャドーイングの勉強法を理解したら、DUOや瞬間英作文を使って勉強するのも効果的です。
本格的なシャドーイングは長文でも行いますが、TOEICのリスニング対策の場合は短い英文でも効果があります。
慣れるまでには3ヶ月~半年かかりますが、シャドーイングができるようになるとかなりリスニング力が上がります。
シャドーイングのポイントとしては、完璧になるまで繰り返すことです。
自分で発音できない箇所は、まだ英語の音に慣れていないからなので、頑張って繰り返してください!
完璧を目指すことで、英語のスピードとリズムについていけるようになります。
TOEICのリスニング問題集で総仕上げ
ここまで勉強すれば、TOEICでも通用するリスニング力が身につきます。
あとはTOEICの問題集を使って、実践的な勉強をしていきます。
TOEICリスニング対策でお勧めの問題集も紹介するので、参考にして下さい。
公式問題集であるTOEICテスト公式プラクティス リスニング編は、問題傾向を把握するのに役立ちます。
TOEICリスニングの攻略ポイントも説明しているので、初めての人やリスニングが苦手な人に役立つ1冊です。
ただし問題は本試験よりも易しい印象なので、スコアをそのまま鵜呑みにしないようにしましょう。
より実践的な問題集としてお勧めなのが、【改訂版】たった4時間でTOEICテストリスニング完全攻略になります。
4時間で終わらせることはほぼ無理ですが、内容的にはかなり良い問題集になります。
シャドーイングなど、リスニング力アップの勉強法が書かれていて参考になります。
アメリカ英語やイギリス英語など、色々な英語に対応している問題集としてTOEIC(R)テスト 990点全方位リスニング(CD3枚つき) (全方位対策シリーズ)もお勧めです。
問題量も多く、TOEICリスニングの総仕上げとして活用することができます。
集中力も要求されるTOEICのリスニングに適した参考書と言えます。
TOEICのリスニングは、基本的には聞き取りやすい英語が多いです。
しかしアメリカ英語やイギリス英語など、国によって使われる発音や表現に違いがあります。
実践的なTOEIC対策にはなりませんが、こうした訛りが聞き取れるようになると英語を音として意識することができるようになります。
TOEICリスニング勉強法まとめ
TOEICのリスニングは、瞬間的に英文を理解する能力が必要になります。
じっくり考える時間はなく、瞬発力を身につける勉強法が効果的です。
文章を読んで日本語に訳すことに慣れてしまうと、TOEICのリスニングを攻略するのは難しいです。
瞬間的に英文を理解することは、トレーニングで身につけることができますよ。
ある程度の時間はかかりますが、一つ一つ丁寧に勉強すれば誰にでも習得可能です。
一度この力が身につけば、TOEICのリスニングはほぼ理解できるようになります。
日本人はリスニングが苦手と言われていますが、これは学校の授業でリスニングをほとんどしていないからだと思います。
きちんと英語の音に耳を慣らせれば、誰でも英語を聞き取ることはできるようになります。
大人になってからリスニングを集中的に勉強するのは辛いですが、英語耳になれば飛躍的に英語力を伸ばすことができるので是非試してみて下さい。