明日から、いや今日からやらなきゃ。
現代人の持つ悩みの一つが、運動不足。ジム通いもジョギングも遠い過去のこと…なんて経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、「1日8000歩/そのうち20分の速歩きが、あらゆる病気を予防する」と題された研究結果が紹介されていました。20年もの歳月をかけた、その気になる内容とは。
目安は50%。最適な運動の指標とは
登場していたのは、東京都健康長寿医療センター研究所の青栁幸利さん。5000人を対象に、加速度センサーのデータ収集や定期的な問診などを、何と20年間続けた「中之条研究」を発表された方です。
有酸素運動を行なう際、酸素をどれだけ取り入れて消費できるかという指標があります。これが50%前後であると健康的、70%以上だとトレーニングの域に達するといわれているそう。
また、運動の強度を示す指標としてMETs(メッツ)があります。これは、安静時の酸素消費を1METとして運動強度を計るもので、ゆっくり歩くと2METs、中強度の運動は3~5METsなどと分類されています。
中之条研究では、その人にとっての最大値の50%程度で運動を行なうと、細胞のダメージも少なく、修復能力も高まり、病気になりにくい体になることが分かったのだそうです。
もちろん年齢や体力によって異なりますが、最適な運動量の一例として挙げられるのが、「1日8000歩/そのうち20分の速歩き」。これを続けていると、代表的な生活習慣病の発症は1/10以下となり、以下の表にあるようにそのほとんどを予防できるのだとか。
いやはや、歩くのは体に良いと聞いてはいましたが、ここまでとは。科学的根拠と実際の研究実績に基づいたこの成果は、世界中から「中之条の奇跡」と称賛されるほどだそうですよ。
他にも、ウォーキングに適した季節や時間、青栁さんが次に目指すという、健康度を測定する機器の開発の話題など、今すぐ歩きたくなる記事の続きは、Mugendai(無限大)よりお楽しみください。
Source: Mugendai(無限大)