国土交通省は10月25日、タクシーにおける事前確定運賃について、同日付けで認可したと発表した。
これは、配車アプリで入力した乗降車地の地図上の走行距離と推計所要時間などを踏まえ、事前にタクシー運賃を算出するもの。10月28日以降、準備が整った地域からタクシーの事前確定運賃サービスを開始。現時点では、JapanTaxi、スマたく、MOVなどの配車アプリで利用でき、札幌、東京、横浜、長野、名古屋、大阪、京都、神戸などの27地域、約200の実施事業者(トータルで約2万車を保有)が対応を予定している。
JapanTaxiでは、日本交通、金星自動車の合計約2200台からスタート。東京都内では、帝都自動車交通の1119台も11月より開始予定という。S.RIDEでは、国際自動車の3458台、大和自動車交通2052台が28日時点で対応する。なお、ソフトバンクと滴滴出行のジョイントベンチャーであるDiDiモビリティジャパンも、事前確定運賃について9月の会見で準備中としており、近日中に対応するとみられる。
乗車前に運賃が確定することで、「渋滞や回り道などにより運賃が高くなるかもしれない」や「到着するまでメーターが気になる」というタクシー運賃に関する不安を解消できるほか、訪日外国人にとっても、事前に運賃を確定した上で予約できるようになるため、タクシーを利用した円滑な旅行が可能になるとしている。
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