大貫聡子
京都市が吉本興業所属の漫才コンビ「ミキ」にツイッターで施策を発信してもらうため、同社と100万円を支払う契約を結んでいたが、同市がこのほかにも同社所属のタレントのツイートに50万円を払う契約をしていたことがわかった。
京都市によると、市が定めた3月の「伝統産業の日」をPRするため、昨年1月に計216万円の業務委託契約を締結。同社のタレントが「きもので乾杯」というイベントに出席するなどとする内容で、20万人以上のフォロワー(登録者)を持つタレントによるツイートに50万円を支払うことも含まれていた。
昨年2~3月、当時20万人以上のフォロワーがいた「ミキ」の亜生さんが「京都出身ということで、僕たちが京都市の伝統産業の日のPRをさせてもらうことになりました!」と投稿したほか、木村祐一さんが「『きもので乾杯』@北野天満宮」と投稿するなど、計5組がツイート。一連のツイートには「#伝統産業の日」といったハッシュタグはついていたが、市が広告主であることは明示されていなかった。
市の施策に関するツイートを巡っては広告でありながらそれを隠す「ステルスマーケティング(ステマ)」との指摘もあるが、市の広報担当者は「ステマという認識はない。より多くの方に市政情報を知っていただくために実施したが、指摘を受け、今後はより分かりやすく効果的な広報を心がけていく」としている。
ネット広告に詳しい板倉陽一郎…
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