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【Bリーグ愛知】B1西地区首位快走のワケは…名古屋ダイヤモンドドルフィンズ ベテラン中務が繰り返した『みんな』2019年10月28日 12時23分
Bリーグ1部(B1)の10試合を終え、西地区の首位を快走する名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。主力のジャスティン・バーレル、笹山貴哉が負傷欠場した27日の横浜戦でも、しぶとく競り勝つなど順調に白星を重ねている。2年連続でチャンピオンシップ準々決勝敗退を喫しているが、今季こそはその先を目指す名古屋D。日本人選手ではチーム最年長の中務敏宏(33)にチームの現状について聞いた。(27日の横浜戦終了後) -きょうの試合を振り返って(中務は3ポイントを3本決めて9得点) 中務「自分の出来に関しては、本当にみんなにシュートを打たせてもらっているというか、みんなが本当にちゃんと崩してくれて、ノーマークの3ポイントをつくってくれている。それを打てているというのは、まず仕事ができているということ。きょうに限っては決められたのが良かったなとは思います」 -苦しい時間帯に決められたと思うが 「まあ、それは本当にたまたまです(笑)。本当にチームメートのおかげです。むしろ、自分の出来に関してはチームルールのディフェンスの部分で迷惑を掛けているのがすごく多かったので、個人的にはそういう反省の方が大きい。むしろ助けてもらったっていうイメージの方が大きいです」 -2日連続で競り勝ったが、チームとしての手応えは 「そうですね。毎年、こういうけが人が出る時期はあるんですけど、今年もまず一つひとつ乗り切れているのが、自分たちにとっての今年の収穫。それから、1回波が悪くなっても、まだ勝ちきれるというか、もう1回そこでチームとして踏ん張れるようになったのは、去年からの成長かなと思います。何がどうって言うと、みんなでしゃべっている。それはやっぱり後半戦に向けて、すごくいい材料になると思うので、これは続けていきたいなと思います」 -他の選手も「去年は流れが悪いときにそれを断ち切れなかった」と話していたが 「(去年は)みんなで下を向いたっていうのがあるんで、きょうはみんなで顔をあげようって。きょうだけに限らず、本当に(10月13、14日の)三遠戦からずっと、ずっとです。みんなで言い続けていて、やれるのはチームのディフェンス、チームのオフェンス、我慢する、頑張るっていうところなので、それをみんなでやれているのが勝ちにつながっていると思います」 -梶山ヘッドコーチが「これまでプレータイムが少なかった選手が頑張ってくれた」と言っていたが 「僕としては、笠井選手がああやって活躍してくれるのはすごくうれしいです。シーズン前の練習が始まったときから、控え組のメンバーはみんなずっと悩みながら、けどうまくいかなくて、うまくいくときがあったりしても、またすぐ交代してっていうので、悩みながらみんなでやってきた。前回の三遠戦のときは木下選手でしたし、今回は笠井選手がこうやって活躍してくれたのは本当にうれしいことだと思います」 -笠井も「中務さんに声掛け、気配りしてもらった」と話していたが 「そうなんですか(笑)。いや、いや、そんな、そんな。もうみんなが頑張ろうしてくれているのがベースにあるから、僕が言えることは言うだけであって、どう受け止めるかは彼ら次第であるので、僕は全然何もしてないです。彼らが頑張っていると思います」 -ベテランとして、そうやって気配りすることも自らの役割か 「意識している部分はあります。けど、ヘッドコーチがどういうチームをつくるのかによって、僕の役割はその都度変わってくる。今年は特に声掛けは多いですけど、去年まではそういうわけではなかった。それは本当に、そのときのチームづくりの流れを見ながら、じゃあ僕はどうしようかというのを考えながらやっているというのと、梶山ヘッドコーチとしょっちゅうコミュニケーションを取りながら、みんなの見えるところ、見えないところで共にやっているということ。今回、笠井選手がやってくれたから特になんですけど、今のところ表現できているのはプラスだと思います。けど、まだまだだと思います。どうしてもメーンで出ている選手が30分近く出ていることになるので、そこをもう5分、3分でもいいので、僕たちが毎回プレーしてつなげるようになれば、もっともっとスタメン組の負担が軽くなって、パフォーマンスも上がってくると思うので」 -ゲームMVPに選ばれた笠井が、チームメートにだいぶ冷やかされていたが 「そうですね(笑)。笠井選手もそうですし、菊池選手もそうなんですけど、チームメートはみんな頑張っているのを知っているんです。(あれが笠井の)キャラクターとかじゃなくて、あれがみんなの愛情表現です。このチームは本当に全員が頑張っています。だから僕も、ベテランだとか関係なしに、自分がチームのためにできることを何かしたいと思う。そういうふうに思わせてくれるチームだと思います」 -かなり手応えを感じているようだが 「勝ちにつながっているから、そう見えるだけで、けど僕たち自身ではまだまだなんです。こういう言い方が適切かどうかは分からないですけど、(これまでの10試合は)昨シーズンの下位チームと当たって、ただ勝っているだけなんですよ。取りこぼしも一つしていますし。そういうこともあるので。まだまだこれじゃダメです。これから上位チームとたくさん当たっていくので、その中で僕たちがどうするか。手応えじゃなくて、まだ危機感の方が大きいです」
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