ウッズとの3打差を追って残り6ホールしか猶予のなかった松山は「最低でも3つか4つ伸ばさないと勝てない」と心に決めて再開。だが、14番で1・5メートルの絶好機を逃したことで、その後もリズムに乗れなかった。
16番をバーディーにして「まだ行けるかな」といちるの望みを抱いたが、自信を持って打った17番4メートルのバーディーパットはボール1個分ラインが違った。そしてイーグルしか許されない18番は、右バンカーからの第2打に3番ウッドを握ったが、グリーン左のバンカー、そこからの第3打は大きくピンを越えてグリーンの反対側へ。「打てる技術がない。寄ることも入ることもない」と唇をかんだ。
「3打差で最終Rを迎えたら勝率100%」のウッズを止めることはできなかった。だが、最後までウッズに食い下がったのは、松山ただ一人。ショットの状態は決してよくなかったが、前戦の3位に続く2位で米ツアーのポイント争いは9位に上がった。次週のHSBC選手権(中国・上海)で、2年以上遠のいている米ツアー6勝目を目指す。