九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関に返り咲く貴景勝(23)=千賀ノ浦=が29日、福岡県篠栗町の千賀ノ浦部屋宿舎で稽古を再開した。秋場所千秋楽の優勝決定戦で負った左大胸筋肉離れからの回復をアピールして「出ますよ、はい」と、一年納めの場所出場に早くもゴーサインを出した。
負傷後、相撲を取る稽古こそ控えているが「膝より厄介じゃない。パワーアップしていきたい」とてっぽうやぶつかり稽古で、負荷をかけた。昨年の九州は初優勝。「さらに上を臨めるように、今年も自分にとって良い分岐点にしたい」と15日間を心待ちにしている。