「第32回東京国際映画祭」(11月5日まで)が28日に開幕。東京・EX THEATER ROPPONGIで、オープニング作品として上映された人気映画シリーズの最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)の舞台あいさつで、山田洋次監督(88)と倍賞千恵子(78)が、膵臓がんのため今月24日に亡くなった女優・八千草薫さんとのサヨナラを惜しんだ。
故人は72年公開のシリーズ10作目「男はつらいよ 寅次郎夢枕」にマドンナ役で出演。山田監督は「僕たちの世代の日本人にとっては、八千草さんはずっと長い間憧れであり続けた人でした」とし、「さっき(訃報を)聞いたばかりでとても驚いてますけども、これから見ていただく映画の中に、今から47年前の美しい八千草さんのクローズアップが入ってますから期待してください。それを通して、八千草さんにお別れしてください」と観客に呼び掛けた。倍賞も「とても残念に思いますけど、とても優しい方でした」としのんだ。