成功する人は「自己否定する力」が凡人と違う

「サードドア」から学ぶ失敗との向き合い方

バナヤン、松本両氏の話を熱心に聞き入る大学生たち(撮影:尾形文繁)
発売からたちまち12万部突破のベストセラーとなった、アレックス・バナヤン著『サードドア 精神的資産のふやし方』。2019年8月29日、出版を記念して、クリエーションスペース「HELLO,VISITS東京大学」にて、キャリアを考える現役大学生のための対談イベントが開催された。
日本版刊行にあわせて来日したアレックス・バナヤン氏と、ゴールドマン・サックスの株式トレーダーを経て、現在は「人間の可能性を可視化する」VISITS Technologies代表を務める松本勝氏が登壇。自分らしいキャリアの始め方について自らの経験を熱く語った。

不毛な競争をしない人生を歩もう

松本勝(以下、松本):バナヤンさんの『サードドア』には、僕がいままさに学生の皆さんに伝えたいことが書かれています。シリコンバレーの有名な投資家であるピーター・ティールがこんな疑問を投げかけているんです。ここに集まってきた優秀な人材は、いったいどこを目指しているのかと。みんなが同じような成功を目指して競うというのは、レッドオーシャンなんですよね。競争した時点で負けなんです。

話題のベストセラー『サードドア:精神的資産のふやし方』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

本当に大事なのは、ナンバーワンでなくオンリーワン、つまり自分だけのゴールを目指すこと。そこは不毛な競争のないブルーオーシャンの世界。でも頭ではわかっていても、それができる人はなかなかいません。実際のやり方がわからないからです。

でもこの本にはそこが書いてある。自分らしい人生の第一歩を始めるために必要なことが書いてあるんです。

アレックス・バナヤン(以下、バナヤン):ありがとうございます。私は人生もビジネスも、ナイトクラブに入るようなものだと考えました。まずはファーストドア、正面入り口です。松本さんがおっしゃったように、その前には長い行列ができていて、99%の人がそこに並んでいます。次にセカンドドア。VIP専用で億万長者やセレブだけが入れるドアです。

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  • といざヤす9fb97ee2a27b
    コメント欄のピーターさんがおっしゃるように・・・
    >しかし、利益が出て、参入障壁の高いブルーオーシャンは極僅かだ。
    これは事実です。
    こういったおいしい話は、結局既存のエスタブリッシュメントたちがセカンドドアの内輪で独占してしまいます。そういったセカンドドアの存在が社会を不透明にして、格差を拡大させることが問題視されているわけで、幻想のサードドアに若者を導くのはまずいです。
    up43
    down8
    2019/10/29 06:38
  • ピーター51232015686c
    よくある類の自己啓発セミナーですね。


    > そこは不毛な競争のないブルーオーシャンの世界。でも頭ではわかっていても、それができる人はなかなかいません。


    参入障壁の低いブルーオーシャンは、すぐにレッドオーシャン化する。

    ブルーオーシャンは多い。
    しかし、利益が出て、参入障壁の高いブルーオーシャンは極僅かだ。
    up38
    down7
    2019/10/29 06:20
  • AJRAbdebf3631e11
    >>どうやってインサイドマンと出会うかというと、まずは、心ある人を探すことだと思います。ビジネスマンである前に、人であることを大切にしてくれる方です。

    「心ある人」を見つけ出すにも、知識と経験が必要で、起業するには(ビジネスには)最低限の準備が必要という事です。サラッと書いていますが、結構大変な事ですよ。
    up9
    down2
    2019/10/29 10:02
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