2019-10-29

完全ににわか踏み絵になってて興味深い

どっちが一眼レフで撮った写真?iPhone11 Proとキヤノンカメラを見分けられるか

https://iphone-mania.jp/news-265039/

これ、ブコメの反応を見ているとむしろiPhone11が大勝利ってことになってて悩ましいんですが。

おおよそみんなが見分けられたとする根拠は2つで、1つはボケについて。で、もう一つは深みとかについて。

ボケに関しては毛先のデティールが失われてるかどうかを見れば一目瞭然。

全体のボケに関して言及している人もいるのだけど、これについてはコメントが難しくて、それが本体じゃなくてレンズの性能差によるものから

ボケが不自然っていうなら、サードパーティ安価な明るめレンズつけて開放で撮ったほうが多分iPhone11よりもっとわちゃわちゃで汚いボケになると思う。

そもそもピント面が甘いというよくある初心者が量産する典型的ダメ写真ができあがるというやつ。

一眼レフ本体の話しか出てきてないのに、ボケの話しを始めてしまうというのがまず第一にわか踏み絵

つぎに、深みとかについて。

この写真、もう一つ簡単に見分ける方法があって、それが周辺減光というもの

周辺減光っていうのは、レンズ構造写真の四隅が暗くなるやつ。

趣があって好きっていう人は結構いるけど、これがあるほうが性能がいいかと言われるとむしろ逆。

たっぷり入れるにはでかいレンズつけなきゃいけなくて、イコールコスト転嫁される部分だから金持ちけが取り除くことが許される代物。

デジタル時代になって後でいくらでも手を加えられるようになったので最近ではそれほど問題でもなくなってきた。

で、これのどこがにわか踏み絵かというと、みんな周辺減光がある写真のほうが奥行きがあるとか綺麗だとか言ってしまっている点。

プロカメラマンが高いレンズ買って、現像一生懸命消してるのに、あったほうが綺麗って言ってしまうのが現実

恐らくiPhone11側もエフェクトであえて消してるんだと思う。

ってことは、消さない、もしくは消し方を自然にしたら違いがわからないってこと。

元々ないならないでレンズの性能がすごいって話で、どちらにしても性能チェックならiPhone11のほうが上っていう結論を導き出してしまっているという悲しい現実

そしたらどこで性能チェックすればいいの?という話になる。

わかりやすいところでいうとノイズ感やダイナミックレンジ

ノイズ感というのはちょっと雑な言い方をすると全体のザラつき。

特に暗いところが顕著で、本来黒いはずの部分に偽色っていう青とか緑とかの色が出てしまうことがある。

で、もう一つがダイナミックレンジ

よく写真で黒く潰れてしまったり白く飛んでしまったりするけど、それがどれくらい広い範囲カバーできてるかどうかということ。

もちろん性能が低いほうが白く飛びやすく黒く潰れやすいので、例えば影の部分がどれくらい書き分けられてるかを見るとわかりやすい。

本来深みという意味議論されるべきはこのあたりなのだけど、この点に関してはほとんど遜色がない。

これって本当にすごいことで、スマートフォンカメラセンサーサイズで35mmフルサイズの画質に肉薄してるってどういうこと?ってなる。

しかしたらiPhone11側は高速で連射してあとでHDR合成しているかもしれない。

もちろんノイズリダクションとか使ってノイズを消している可能性も否定できない。

そういう意味で、現像レタッチなんでもありのiPhone11の写真と、そうした現像環境について何も言及がない一眼レフ写真比較しているっていう事自体にわか踏み絵しかないんですよね。

ただ、その上で一番のにわか踏み絵って何かというと、iPhone11と一眼レフ、どっちの写真ですかクイズしかなかったものに、「綺麗」とか「深い」とかって知ったような口で性能評価してしまっているというところ。

それは痛いよ。かなり痛い。見分けられた!よかった!で十分なのに、性能評価してしまうことで無知を露呈する愚かさ。

こうした安易ポートレート撮影でいうなら、残念ながらコストパフォーマンスの面ではiPhone11の圧勝

一眼レフの真価は信頼性とか操作性とか表現の自由さとかもっと全然別なところにあるので、画質で比較する話ではないんですよって話にそろそろ終止符を打ちたい。

勘違いしないでほしいのは、マウント取りたいとかってわけじゃなくて、世の中の反応と現実価値にこれだけのギャップがありますよってこと。

からきれいな写真撮りたいだけなら高いカメラを買う必要はないです。

はやりで売れてくれることはありがたいけど、みんな持て余してるのが現実

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