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荒木荘の圭介さんが恋をしました。
(あき子)あっ! お父さん!(庄一郎)おう あき子。
(圭介)あき子?あの人 あき子さんいうの?
(雄太郎)これ言うたれ。効果てきめんの5文字!
(喜美子)い が く せ い!
恋のあれこれにも 男と女というものにもまだまだ疎い喜美子はこの5文字に 何の効果もなかったのだと思いました。 が…。
「荒木荘」。
ごめんください!
♪~
♪「涙が降れば きっと消えてしまう」
♪「揺らぐ残り火 どうかここにいて」
♪「私を創る 出会いもサヨナラも」
♪~
♪「日々 恋をして 胸を焦がしたい」
♪「いたずらな空にも悔やんでいられない」
♪「ほら 笑うのよ赤い太陽のように」
♪「いつの日も雨に負けるもんか」
♪「今日の日も 涙に負けるもんか」
♪~
♪「やさしい風に吹かれて」
♪「炎は再び舞い上がる」
圭介さん 圭介さん。あき子さんが来はりました。
(圭介)ええ!?はよ はよ! エロエロは置いといて。
いやいや ちょちょちょ…。はよ はよ はよ!どういうことや!?
えっ 圭介さんに会いに来たんです!
えっ 何で 何で?え… そ… そやから…。
あっ! そうか喜美ちゃんが言うてくれたんか。
荒木荘にようこその方向か。
そや!荒木荘へようこそ言うてきて下さい!
いや いや いや…そやけど そやけど そやけど そやけど!
今日の授業 解剖やってん。アルコール臭い? 臭ない?
いや 臭いやろ。 こんなんでチューしたら嫌われるんとちゃう?
ええ!? もうチューするんですか?もう するんですか!?
…せえへんよ!? まだ せえへんよ。
チュ… チューは まだ せえへんよ。いきなり そんなことするかいな。
いきなり そんなことにならんとも限らんけど…。
いきなり そんなことにならんとも限らんのん!?
いきなり そんなことにならんよう気ぃ付けたら ええですやん!
どうやって気ぃ付けんの!?
分からんやん はよ はよ 行きぃ。
喜美ちゃん ありがとう!
頑張ってくるわ。
(深呼吸)
・(圭介とあき子の笑い声)
そら おかしいわ~ 笑てしまいます。
いや 笑うシーンやないねんで?(笑い声)
あ… 喜美ちゃん。はい。「大阪ここにあり」見に行った話。
ああ。えっ お二人で行かれたんですか?
いえ…。ちゃうちゃう。この荒木荘のみんなで。
雄太郎さん出るいうから みんなで行った。なあ?
ほしたら 「うわ~」だけ?そうやねん。
「うわ~」言うて この端っこに一瞬だけチラッと雄太郎さん。 なあ?
おはぎ 残ってますけど?甘いの苦手やねん。
はあ…。おはぎいうか あんこが嫌いなんです。よう作らはりますのん?圭介さんが好きなんで…。
フフッ おはぎが好っきゃなんて子どもみたい!
あ… せっかく作ってくれてはるから食べてたっていうか…。喜美ちゃん お茶いれてくれるかな?
すみません 気ぃ付きませんで。(あき子)あっ コーヒーがええけど…。
コーヒー…?あっ ごめんなさい わがまま言うて。
すみません。 今度 用意しておきます。
ほな 外 出ます?
えっ?ごはん食べに行きます?
今からですか?もっとお話ししたいんです。
初めてお会いしたとは思えません。
こんなに感じのええ人やなんて…。あ… いやいや。
ほな 行きましょう。喜美ちゃん ごはん行ってくるわ。
はい。(圭介)どこがええかな?
ハンバーグ どうです?
ハンバーグ?そやけど そんなハイカラなもんは…。
おいしい洋食屋さん知ってますわ。行きましょう?ほな 行きましょう 行きましょう。あ… ちょっと待ってて下さい。はい。
喜美ちゃん 晩ごはん いらんわ。今晩 晩ごはん いらんわあ!
ほな 行ってきます。行ってらっしゃいませ。
お邪魔しました。
洋食 久しぶりやなあ。お好き?
あっ お好きです。フフフッ。
こっち?あっ ううん。 こっち。
(さだ)ひき肉になタマネギを炒めたんを よう混ぜて形を整えて焼くんちゃう?味付けは 塩こしょう。
あと 何やろな?(ちや子)ハンバーグて 何で いきなり?
これからは ハイカラなもんも作ろうか思いまして。
大久保さんは洋食 よう作らんかったからなあ。
うちは… お茶漬けやら 煮物やら魚焼いたんで十分やけどな。
うちもハイカラなもんは外で食べるさかい かまへんよ?
はあ…。
(雄太郎)あ~ 疲れた~。お帰り。
あっ お帰りなさい。すいません 気ぃ付きませんで。
ごはん?僕もお茶漬けもらおかな。
はい 今すぐ。
(雄太郎)今日 早いやん?
(ちや子)新しい紙面作りで皆 カリカリしてるさかい 帰ってきた。
あの~ 男と女のエロエロ何とか?
ええ… そんなに 売り上げ悪いの?
下着メーカー広告出してくれへんやろか?
聞いとこか。
そっちは何や えらい楽しそうに働いてんな?
働いてるよぉ。 昼呼ばれたり夜呼ばれたり歌たり歌えへんかったりまあ こき使われてるわ。
あっ あき子さん来たらしいで。ほんま?
5文字言え言うたらしいな。おう!
(3人)い が く せ い!(笑い声)
(雄太郎)僕も 5文字の時は見合いの話 よう来たわ。
(ちや子)ああ! こ う む い ん!
でも 圭ちゃん よかったな?うん。 ごはん食べに行ったらしいで。まあ これで勉強にも張り合いが出るんちゃう?圭ちゃん 堅いとこあるさかいな。まあ 多少の色恋も必要やな。
(ちや子)せやな。(雄太郎)ほんまやな。あっ 喜美ちゃん 漬物ええで。
♪~
♪「テッテテテッテテッテテッテッテ」
♪「テッテテテッテテッテテッテッテ」
♪「テッテテテッテテッテテッテッテ」
♪~
・(圭介)ただいま~!
ウ~ マンボ!
お帰りなさい…。おっ ただいま。
飲んできはったんですか?う~ん ちょっとだけや。
正月ぶりや 飲んだん。こうやってな こうやって…。
♪「テッテテテッテ」って踊ってきてん。
ダンスホールやでえ。あ~ 楽しかったな~!
よかったです。ハンバーグも うまかったなあ。
そうですか。喜美ちゃんのおかげや。
かわいい妹。 フフッ おやすみ!
フフフッ。
(圭介)♪「テッテテテッテテッテテッテッテ テッテテテッテ」
あ…。ああ うん…。
郵便な… 郵便は… 届かへんよなこんな時間やもんな。 ハハッ。はい。
ふ~ん…。
喜美ちゃん もう休みぃ なあ?もう寝よ。
はあ…。うん 寝よ。はい おやすみなさい。
お電話よ。 お電話がな鳴ったような気がしたんやけど…気のせいやなあ。圭介さんが帰ってきました。
うんうん。 大丈夫?
う~ん 少し酔うてはりました。いや だいぶ…。
喜美ちゃんや!へっ?
明日はな もうゆっくりでええからな。
なあ? 何やったら もう休んでもええわ。
もう 寝えや。(いびきの音まね)寝るんやで。
はい…。なあ もう寝え。
うん?
♪~
(ちや子)大丈夫?何がです?
何って…。皆さん うちのこと…。
そら 心配するわ。何でです?
いつもと様子が違うから…。
様子が違う…?
喜美ちゃん 分からへんの?
自分の気持ち。えっ ほんまに分からへんの!?
恋?
うちが 圭介さんに恋?
ほな この 胸が 何やズキズキ痛むんは…。痛むんか…。
つい 気持ちが沈んでしまうんも…?沈むんか…。
言うたらなんやけどよ?あの相手の人 あき子さんいう人な「おはぎ嫌いや」言いやって「コーヒーないのん」言いやってもう 草間流柔道で投げ飛ばしたるう思いました。
えっ。一瞬! 一瞬やけどそう 頭をよぎりました…。
ああ…。何で こんな いけずなこと思うてしまうんやろ…。
何でや うち…。
せやから…。さっき 圭介さんが浮かれた様子で帰ってきはったんで何 浮かれてんねや このポンコツ…。ポンコツ…!?
ほやけど 笑ってる顔見たらよかったやん思いました。
圭介さんが喜んでると うちもうれしい。
恋や。 喜美ちゃん それが恋や。
腹立ったり 喜んだり?うん。
今までない気持ちも…。せやな。
悲しくもなります。寂しい気持ちにもなる…。うん。
何や 気持ちが忙しい…。うん。
おもろいな…。うん?
恋っちゅうのは おもろいなあ。
おもろいか。
おもろい。 おもろいなあ。