車両損失、最大118億円=水没の北陸新幹線-JR東

 JR東日本は28日、台風19号による浸水被害を受けた北陸新幹線の帳簿価格が9月末時点で118億円だと発表した。水没した10編成120両のうち、JR東が保有する8編成96両がすべて廃車処分になれば、最大118億円が損失計上されることになる。ただ、具体的な被害額が確定していないとして、2020年3月期の業績見通しは変えていない。

 北陸新幹線の製造費用は1両当たり約3億円。JR東は車両の取得価格から減価償却の累計額を差し引いて車両の帳簿価格を算定した。 

 19年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比2.1%増の1兆5188億円、営業利益が1.5%増の2965億円、純利益が5.4%増の1885億円だった。

【了】

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1件のコメント

  1.  施設、設備の浸水は仕方ないが、なぜ車両を移動できなかったのか、以前、東北新幹線では那須塩原の基地から移動させた実績があるようだ。