3ステップで覚える!視線誘導を使った構図の作り方講座
2018.06.15
二次創作活動やお仕事の中で、元イラストから2~3頭身ほどのデフォルメキャラクターを描くことが多々あると思います。ですが、いざ描いてみると上手くデフォルメが出来ず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の講座では6頭身のイラストを元に、2頭身と3頭身に違和感無く特徴と要素を取り入れてデフォルメ化するコツをご紹介します。
▼目次
はじめに元となるイラストを見ながら、キャラクターの特徴と用を整理します。特徴と要素はこのように分けると整理しやすいです。
特に特徴は、デフォルメ化するときに目立つポイントになるので重要です。
このイラストの場合、限られた特徴と要素をバランスよく取り入れるために特徴が強い
は大きく描きました。
目はぱっちりとしているので丸みを強調してツリ目やタレ目などキャラクターの特徴から外れないように気をつけます。デッサンを意識してデフォルメしきれないと悪目立ちして違和感が明確に出てしまうので素体を描き込みましょう。
2頭身で誇張していたその他の特徴やパーツを盛り込むとごちゃごちゃして不自然になってしまい、違和感の原因となります。
3頭身のキャラクターの特長を活かす描き方は、2頭身の場合とあまり変わりません。特徴が強い3点(お団子ヘア・リボンゴム・パン)は全体のバランスを見ながら大きく描き、アクセサリーやその他の特徴は控えめに描きます。
特に2頭身の場合は元のイラストと同じように塗ってしまうとデフォルメ要素が薄れてしまい、絵柄によっては違和感が強調されて不自然になります。ベースカラーは元のイラストと同じ色を使用し、塗り方にも誇張することが求められます。
今回のイラストはメインカラーが青、サブカラーが橙の補色の組み合わせなので一方を薄く塗ってもまとまってあざやかに見えますが、色を多様している場合はキャラクターの要素を見直してメインカラーを強調しましょう。
描画色の同系色で濃い色を置くことにより柔らかい印象と統一感が表現されます。目の場合は逆に少し明るい色を置くと透明感を表現できます。
線画が黒のままだと硬く重い印象が出てしまうのでこの過程は省かないようにしましょう。
色を塗るときと同様に、凝ったデザインやリアリティが濃い仕上がりになってしまうとデフォルメ要素とアンバランスになり違和感の原因になります。キャラクターが浮いてしまい統一感が無くなってしまうので頭身に合ったデザインでシンプルに仕上げるのが大事になります。
また、背景を描く場合も最初に整理した要素が重要です。
テーマが夏なので夏を連想して浮かんだアイデアをシンプルに描き、補色と中性色で着色することによりキャラクターとまとまり、統一感が出ます。彩度が高い色や黒を使用するのは避けましょう。
こちらはテーマとイメージカラーをキャラクターの構成要素と考え、完成されたキャラクターから得た情報を元にデザインした背景です。
元が同じイラストでも背景が違うだけでまったく違う作品に見えてきます。
普通等身から2頭身、3頭身にデフォルメ化するコツは主に4点。
違和感が出てしまう原因は主に3点。
以上です。
少しでもご参考になれれば幸いです。最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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