描くヒントはパース! 坂道の描き方
2016.12.12
髪飾りなどのアクセサリーはもちろん、大輪の花をキャラクターに添えて彩ったり、リアルな背景として描写したり…今回はイラストに何かと登場する「花の描き方」をわかりやすく解説します。
まずは写真や本物を見て構造を理解し模写する事が重要ですが、模写ばかりしていると写真にない角度が描けません。形の特徴をとらえて色々な方向から描けるようになるコツを紹介します。
▼目次
その1. 椿
椿の花びらの特徴
作画の流れ
その2. 乙女椿
乙女椿の花びらの特徴
作画の流れ
その3. 紫陽花
作画の流れ
紫陽花の花びらの特徴
その4. 桜
桜の花びらの特徴
作画の流れ
よくイラストで見かける素朴な形の椿です。ヤブツバキを参考に描いてみました。花弁は5~7枚(個体差があります)、まずはバドミントンのシャトルのような形を意識しながらアタリを取りましょう。
次にアタリの通り花びらを描き込んでいきます。この時点ではバランスよく花弁を配置することを気を付けます。
同じ椿でも種類が違えば描き方も変わります。乙女椿はコロンとした形なので、アタリも丸く描きます。
中心部分がずれないように注意します。花弁はたくさんある為、ごちゃつく場所は適宜省略してしまいましょう。
紫陽花のように小さな花が集まって形を作っている場合は、全部描くと時間がかかる上に綺麗に見えないので適度に省略しましょう。
いよいよ桜の樹木です。木にこんもり咲くタイプの花は難しいので、今までの技法を総動員して描きましょう!
全て手描きすると膨大な時間が掛かるのである程度描いたら素材化しておくと時短できます。今回は
を用意しました。それぞれ、近景、中景、遠景で使用します。
それでは実際に描いていきます。まずはベースとなる木、枝を描きます。
遠景です。花のかたまりを枝の後ろに配置します。
中景です。花房を枝の前に配置します。
近景です。花を追加します。花だけ浮いていると不自然なので、一緒に枝も追加します。
奥行きをもっと出したかったので更に手前に花を追加しました。近すぎてボケている状態を表現するために、ガウスぼかしを掛けています。
舞っている花弁を追加して完成です!
以上、今回は違うタイプの花を四つ選んで解説してみました。他の花にも応用できると思いますので、是非参考にしてください!
イラストレーター。ソーシャルゲームのカードイラストを中心に、3DS用ゲームの背景や食玩のオマケイラストなどジャンルを問わず活躍。Webのイラスト講座なども多数手掛ける。
ホビージャパンより著書「CLIP STUDIO PAINT キラキラの描き方 宝石・鉱物・金属などを輝かせる塗り絵テクニック」好評発売中。
twitter:https://twitter.com/tamaki_mitune
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