この事件をきっかけにして、「ガチャ代は経費になる!」とか「動画にしてしまえば車も経費になる!」とかデマを流してる人が減ればいいなと思いますね。
YouTuberっていう言葉が社会に浸透してから、そろそろ5年ぐらいになるかと思うんで、来年か再来年にはネットでもこういう問題が表沙汰になる頃合いでしょう。
世の中にはゲーム機やゲームソフトまで経費扱いにしている人が多いそうですが、路上で100人に聞いて90人以上が「それは事業に必要なものだね」と認めてくれないと自覚しているなら、絶対に辞めたほうがいいです。
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毎年、確定申告の時期になると「経費ゼロで申告してます」「作業時間は30分です」みたいなことを自分は言ってるけど、別に税金をたくさん収めたい愛国者だからというわけじゃないんですわ。
過去に攻略アプリをやっている人間で、そこそこ成功していたにも関わらずゲームへの課金が経費と認められなかった事例を知っているので、YouTubeなんかは絶対にアウトですよ。
動画に関するソフトや機材ぐらいなら経費に入れても問題ないだろうけど、後から調査(取り調べ)で無駄な苦労をするリスクを考えたらゼロにした方が遥かにラク。
だいたい仕入れも何もないアフィリエイターごときが、冬になると「確定申告の準備で忙しいですw」とかアピールしているのが、いろいろおかしいと気づかないといけない。
ああいう人って、メシ代とか家賃・光熱通信費まで経費にしちゃってるパターンが多いんだけど、時間をかけて自殺行為をしているだけだと理解した方がいいです。
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日本のネットって未だにYouTubeに関する情報のほとんどがデマばかりなんだけど、税金に関する話もとんでもない情報が検索上位を占めているから、本当に鵜呑みにしない方がいいです。
そもそも税理士ですらネット関係になるととんでもないことを言っているヤツが多いので、「税理士の言う通りにしたら3年経って大損した!」みたいな被害事例も散見されます。
このへんって、ネットで調べると「余裕で大丈夫ですw」みたいな解説しているところばかりですが、絶対に信じてはいけません。
ああいうのは「無理です」と書いた瞬間に節税マニュアルとしての価値がなくなるので、極端な例を一般化することで無理やり整合性を保っているサイトが多い。
昔なら国税もネットの収益に関してはビビっている感じもあったんだけど、最近は「机1個あればできるだろうがw」「事務所?ただの寝室やんけw」「おまえごときがどこに電話すんねんwww」ぐらいの強硬な姿勢を示されたという報告も増えてきています。
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とにかく節税テクニックみたいなものを披露している人って「ぼくは飲酒運転してるけど1度も捕まったことないよw」みたいな理論を振りかざしているだけなんで、もうちょっとみんな冷静になった方がいいです。
それが事業としてきちんと認められる人間というのは年間で数千万とか稼いでいるトップ層だけで、数字で相手を威圧できる自信がないのならバカな申告はしないようにしましょう。
経費どうこう以前に、事業と言えないレベルの売上しか出せていない内は、節税効果も微々たるものなんでリスクばかり取ってもしょうがないでしょう。
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ウソをつけば後から損をして、ケチになっても時間だけ失って得することはありません。
もうわかりましたね?
薄汚いレシートを後生大事に保管することはやめて、経費は0円で申告しましょう。
ていうか、本当に得することなら自分も奨励しますけど、ほとんどの人が無駄なことに夢中になって後から大損こいてるだけなんで。
毎度毎度こうやって正しい税理についてわかりやすく説明しているんです。