| 俺の尊敬する、楽天監督・野村克也監督が選手・監督の両方で3000試合出場を達成した。 これは、世界初、世界でただ一人の記録らしい。 凄いっすね。 今じゃ普段は試合後にぼやいてるジイサンみたいなイメージが定着しちゃってるけど、あの人は実は野球の世界ではとんでもなく偉大な人なんですよ。 当時はセ・リーグが野球を引っ張っていて、しかも巨人には王と長嶋がいた。 一方、野村監督のいたパ・リーグはあまり人気がなく、大記録を達成してるのに「どうせパ・リーグの記録だろ」みたいに軽く扱われてしまい、目立つことはほとんどなかった。 しかも、王監督は現役時代に世界一のホームラン記録である868本の数字を叩き出し、注目度の違いは天と地の差があった。 今も王監督のホームラン記録は歴代1位として語られるが、実はその下の歴代2位が野村監督なのは、王監督ほど知られていない。 「月見草」と自分を表現するほど、王・長嶋の輝かしい扱いにはかなわなかった。 けど、おそらく野球について考える時間、考えて出した結論、理論を最も多く持っているのは、野村監督だと俺は思う。 努力し、なんとかして上に追いつこうと必死になった人間が、最後には勝つ。 才能に恵まれず、それでも天才と戦ってきた野村監督の言葉は貴重だ。 この記録達成には、もっと盛り上がってもいいと思うんだけど、びっくりするくらい扱いが軽いのが、俺は不満だ。 |