| イチローがオリンピックについてのコメントで、 「(浅田真央が)初めてのオリンピックで銀メダルを獲ったのに、悔し涙が出るなんて凄い」 と言っていた。 イチローの言う通り、確かに普通なら「よくできた」「上出来」とか 良いようにまとめて納得してしまうものである。 けど、浅田真央は、初めての大舞台でも金メダルを目指して戦い、そして負けた。悔しかったのだろう。 思えば、浅田真央とオリンピックは縁が無い。 4年前、本当なら実力的には浅田真央はオリンピックに出ていてもおかしくなかった。 それが、当時14歳だった浅田真央はまだ若すぎる、というだけの理由で出場できなかった。 それがあったから、今年のオリンピックに懸ける浅田真央の意気込みは、相当なものだっただろう。 彼女にとってのこのオリンピックは、4年分ではなく今までの人生一生分の想いが込められていたに違いない。 そして、ぶっちぎりの大差で負けた。 しかも相手は同い年のアジア人選手。 条件は同じ、言い訳のできない相手だった。 文句のつけようのない、完全なる敗北だった。 だからこそ、少しのミスを犯した自分の実力が不甲斐なく、負けた直後に想いが込み上げてきて 悔し涙につながったんだろう。 けど、彼女なら、きっと4年後がある。 まだ腐って潰れていく年齢ではないと思う。 前回の荒川静香のように、円熟した演技を手に入れて、また挑戦してほしい。 |