昭和30年代の東京・新宿、いち早く戦争の痛手から立ち直り、音楽、映画、演劇、美術など流行の最先端が集まる、活気あふれる文化の発信地へと成長していました。上京した奥原なつ(広瀬すず)は、アニメーションの世界に飛び込むチャンスを求め、行方不明の兄や妹との再会を夢見て、憧れの街・新宿で懸命に生きていきます。おじいちゃん・泰樹(草刈正雄)から教えられた開拓者魂を胸に秘めて…。
伝説の劇場・ムーランルージュ新宿座の人気ダンサーとして一世を風靡(ふうび)する。引退後は新宿の路地裏に、おでん屋「風車」を開き、女将(おかみ)として店を切り盛りする。豪傑で明るい人柄にひかれ、多くの常連客が店を訪れる。なつの兄・咲太郎(岡田将生)の消息を知っているらしい。
「純ちゃんの応援歌」からおよそ30年、私にとってすべての始まりであり、人生をはぐくんでくれた“朝ドラ”に再会できたことをとても感慨深く思っています。私が演じる亜矢美は、ダンサーを引退したあとおでん屋の女将をしていますが、彼女にとってはおでん屋のカウンターもステージで、人生はエンタテインメントです。毎日を笑顔で輝かせて、誇りを持って生きる人物として演じていますので、楽しみにしていてください。
新宿に戦前から続くベーカリー兼カフェ・川村屋のオーナー。その風貌や存在自体に神秘的な雰囲気が漂い、周囲からは“マダム”と呼ばれる。芸術への見識が深く、才能ある若者たちの応援もしている。とある縁で、上京したなつの世話をすることになる。
ドラマデビュー作だった「どんど晴れ」から12年たち、長い旅路から帰って来られてホッと落ち着くような、ただいまといううれしい気持ちでいっぱいです!! あのころは、周りの方々に支えられ、助けられてばかりでしたので、今回はその恩返しができればと思っています。役柄は主人公なつが上京してから出会う、新宿の老舗喫茶店のマダム。謎多きキャラクターをすばらしいチームの皆さんと楽しみながら演じていきたいと思います。
先代のころから川村屋に勤めるギャルソン。若いマダムの後見役で、店の経営を取り仕切る。彼の言葉には常に皮肉とユーモアがあり、いつもニヤニヤと不吉な笑みを浮かべている。
“朝ドラ”には何本かお世話になっていますが、今回の脚本家の大森寿美男さんには「てるてる家族」でもお世話になりまして、また出演させてもらえるうれしさは倍増! スタッフも「真田丸」の方が多く、おかげさまで日々楽しい撮影です。僕の役は、お店の伝統を守り伝え、時にはお店を愛しているからこそ、悪者にさえなる勇気のある役です。ふふ(照)。見どころはなっちゃんはもちろん、いろんな若者の成長物語になっているので、どう成長するか、ぜひ楽しみにしていてください。
文化発信地・新宿のランドマークとも言える大型書店・角筈屋(つのはずや)の社長。女性とお酒とおもしろいことが大好きで、仕事を終えたあと、夜な夜な新宿界わいを歩き回る。「川村屋」や「風車」もマダムや女将目当てで通っている。
歴史ある、連続テレビ小説の第100作目に末席ながら参加できることに喜びと誇りを感じます。すばらしいキャスト、スタッフと共に、主人公のなつが、皆様に愛され、応援していただけるよう、心を込めてゆきたいと思います。
伝説の劇場・ムーランルージュ新宿座の歌い手。劇場が閉鎖してからは、クラブ「メランコリー」で流行歌を歌い続ける圧倒的な歌声の持ち主。亜矢美とは腐れ縁で、「風車」に通う。
“朝ドラ”の出演は「純情きらり」以来です。お声をかけていただきうれしい限りです。今回は歌手という、役柄としては珍しい役ですが、昭和歌謡を歌わせていただいて撮影もとても楽しいです。たくさんの方に見ていただきたいです。
新劇ブームの中で生まれた劇団のひとつ「赤い星座」の看板女優。美貌や演技のわりに、なぜか人気はパッとせず、映画出演の機会にも恵まれない。あるとき、漫画映画に声で出演する仕事が巡ってきて、運命が変わる。
お話をいただいたとき、うれしくて興奮しました。錚々(そうそう)たる共演者の皆様とご一緒させていただくのも楽しみでなりません。亀山蘭子という役を通して、芝居・舞台・声優・恋などさまざまな経験をさせていただきます。いろんな一面を楽しんでいただけますよう精いっぱい頑張ります。
疎開中に空襲で両親を亡くし、川村屋の喫茶ウエイトレスとして住み込みで働く、夢見る女の子。十勝から上京してきた、なつのルームメイトとして、東京・新宿暮らしの手ほどきをする。
“朝ドラ”のオーディションを受けて「そのままの水谷さんを生かして欲しい」と役をいただきました。台本を読んで、どこか抜けている佐知子は、ずっと挑戦してみたかった役柄でもあったので、とてもうれしかったです! 東京のお姉ちゃんというほど頼りにはならないかもしれないけど、帰るとなつが安心するような、ずっと変わらない佐知子でいられたらなと思います。憧れの“朝ドラ”の現場は、いきいきと役を生きるパワーであふれていました! 東京編では、それぞれの場所で自分らしく生きていく物語を楽しみにしていて下さい!
なつの幼なじみ。戦争で家族を失い、なつたちと行動をともにしていたが、生き別れてしまう。その後、苦学して大学に合格するも、なつや咲太郎と再会する日を夢見て、みんなの消息を探す。なつの運命を左右する人物として、ある日、突然現れる。
脚本の大森さんが描く世界観に引き込まれながら、私が演じる信哉のまっすぐな生き方に優しさと温かさを感じました。その感じたものを、視聴者の方たちにも届けられたらと思います。
東京・新宿編の新キャラは、北海道十勝編と違って、とにかく濃い! ギラギラしている人たちばかり。俳優陣もゴージャス、華やかな方々にご出演いただくことになりました。さまざまな人生が行き交う大都会・新宿で、なつは自らの運命を勝ち取っていけるのか…、ご期待ください。