トップ > 中日スポーツ > Bリーグ愛知 > NEWS > 記事

ここから本文

【Bリーグ愛知】

MVPは“第3の男”!PG笠井「自分のやるべき事を」名古屋ダイヤモンドドルフィンズが4連勝

2019年10月28日 12時18分

8得点を決め、ゲームMVPに選ばれた笠井(右)=名古屋ダイヤモンドドルフィンズ提供

写真

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は27日、各地で第6節第2戦の9試合を行い、西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、ホームで中地区の横浜ビー・コルセアーズに77-74で競り勝って4連勝を飾った。今シーズン10試合を終え、名古屋Dは8勝2敗で西地区首位をキープした。

 バーレル、菊池を負傷で欠く名古屋D。この試合では司令塔の笹山も腰痛でコートに立てず、前日に続いて厳しいゲーム展開となったが、これまで出場時間の短かったメンバーの奮闘が目立った。

 第1Qはいきなり12点を先行され、開始5分4秒にようやく初得点が決まる苦しい立ち上がりとなった。しかし、10点差を追い掛ける第2Qでは、一転して猛反撃を仕掛けた。第2Qの開始9秒でシュートを決めた笠井が、その後も3ポイントシュートを2本決めるなど活躍。レーンを中心に次々に得点を重ね、ベテランの中務も要所で3ポイントシュートを決めるなど、この10分間で36得点を奪った

 だが後半はジリジリと追い詰められ、接戦の展開に。第4Qの残り2分で5点差を追う激戦となったが、残り37秒でヒルトン・アームストロングのシュートで逆転し、さらに主将の張本が冷静に2本連続でフリースローを決めて、何とか逃げ切った。

 プロ2年目の笠井康平(26)は、現状ではポイントガードとして笹山、小林に続く“第3の男”だが、巡ってきた出場機会に確かな結果を残した。ゲームMVPにも選ばれた笠井に試合後、自らのプレーについて聞いた。

-きょうの自分のプレーを振り返って

笠井「笹山さんがケガをして、間違いなく出番は増えると思っていました。シーズンオフからずっと、スタッフ陣からシュートを狙うっていうことを言われ続けていて、出たらしっかりシュートを狙おうという気持ちで入りましたけど、それで最初に入ったので、気持ちよく打ち続けることができた結果、こうやっていい形でプレーできたのかなと思います」

-笹山、小林を押しのけて出場するのは大変だと思うが、プレータイムが短い中で、どういう思いで練習をしてきたか

「高田アシスタントコーチに練習の前後で個人練習に付き合っていただいて、自分に何が足りないかを話し合いながら、(笹山、小林の)2人にはないモノのヒントを与え続けてもらいました。今も2人にないモノっていう答えはまだ出ていないんですけれど、そういうモノを探しながらトレーニングしてくれて、それをしっかり練習で笹山さん、小林さんを相手に、どこまでできるか、どうやったら自分がやりたいようにできるかっていうのを考えながらやってきました。いっぱいミスもしてますし、まだまだな部分はあるんですけど、試合に出たときに、2人を相手にあそこまでできていたんだから、いつも通りにやろうっていうちょっと冷静な気持ちでは入れたし、続けてきた結果がきょうは出たのかなと思います」

-答えは出てないというが、笹山、小林の2人になくて、自分が持っていそうなものは

「本当に2人は両極端というか。オフェンスですごく光るモノを持っているのが笹山さんで、オフェンスの潤滑油みたいな形でボールを回していくっていうのが小林さん。2人にないものというよりも、自分の特技が何かって考えたときに、やっぱりシュートだったり、アグレッシブにいくということ。笹山さんがいなくなっても、小林さんがメーンでいますし、チームにどういったガードが必要なのかなって考えたときに、アグレッシブに、ファウルも有効的に使って、そういう中でシュートっていう自分の良さを出せたらなと考えてやっています」

-ケガがきっかけじゃなくて、自分の力で出るようになれたらいいが

「でも、やっぱり笹山さんもずっとこのチームにいて、やっぱり信頼は全然違いますし、去年は笹山さんがいない中で小林さんもあれだけのスタッツだったり、印象を残しているので、そこに自分の力で入っていくのは理想ですけど、やっぱり難しい部分はあります。(笹山の欠場は)チームからしたらマイナスかもしれないけど、それを自分の中ではプラスだなと考えて、こういったときにちょっとずつ、ちょっとずつ何かを残していければ、笹山さんが戻ってきても、1分かもしれないですけど、毎試合何かしら絡めるようになっていくんじゃないかなと思っています。次に笹山さんが帰ってきたら、どうなるかは分からないですけど、帰ってくるまで、自分のやるべきことをしっかりやりたいなと思います」

-試合後にゲームMVPに選ばれて、チームメートから冷やかされていたが

「本当に年上、年下のどっちからもいじられてて…(笑)。ずっと何かしらいじられてます。そういうキャラだと思います」

-そのとき、どんな言葉を掛けられたか

「メーン組とサブ組という形でずっと練習をやっていて、サブ組の中務さんが本当にいろいろ気配りだったり、すごく声掛けをしてくれて、MVPに呼ばれる前から『ずっと準備していて本当に良かったな』という声掛けをいただいて…。それは本当に心に残っていて、また頑張ろうと思えた言葉でした」

-プロ1年目に学んだことは

「1年目は自分の良さが何なのかを探りながら、外国人がいるバスケットに慣れながらっていう手探り状態みたいな感じでした。最初、笹山さんが(負傷で)いなかったので、試合に出てましたけど、そういうのを探している最中に、もうあんまり試合に出られなくなりましたけど。自分に何ができるのか、周りがどういった強みがあるのかを学びながら終わった1年だったので、その中で自分の良さは見つけられたのかなとは思っているので、今後しっかり自信を持ってやっていきたいと思います」

-今季の目標は

「どこまで出番があるかは分からないですけど、こういった状況でも、しっかり勝ちきれるチームの一人として、時間は限られることは多いかもしれないですけど、その時間でしっかりと、きょうみたいにシュートが入ったりっていう目立つ部分じゃないところでも、体を張ったりだとか、チームがやろうとしているディフェンスを理解して、チームの信頼をちょっとずつ得ていけるような選手になりたいなというふうには思います」

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ