11月に開催される野球の国際大会「プレミア12」に出場する侍ジャパン・井端弘和内野守備走塁コーチ(44)が、現場からチームの近況を報告する「井端弘和 侍レポート」。侍ジャパンの今をお伝えする。
宮崎から那覇に移動し、12人の侍がチームに合流した。日本シリーズを戦っていたソフトバンクと巨人の選手たちだ。激闘を終えてからまだ4日。疲れも取れきっていないところでの福岡や東京からの移動。それに「昨日までの敵が今日から仲間」というのも変な感覚だろうが、元気な顔を見られてコーチとしてはまずはひと安心。
実は午前中からみっちり動けるのは、沖縄初日となる28日だけだ。2日目からはカナダとの強化試合に向けた公式練習となるから球場の使用時間も指定される。だからこそ、28日は28人の侍が全員そろって、あらためてサインミーティングをやり、球場では投内、内外の連係プレーに時間を割く予定だ。
ボクが担当する内野でいえば、坂本勇が遊撃に、松田宣が三塁に入る。実戦感覚は問題ないだろうし、経験も豊富。ただ、全員で微妙な呼吸を合わせ、精度を高めていくのに思ったほどの時間はない。やれることはすべてやる。大切な1日となりそうだ。(侍ジャパン内野守備走塁コーチ)