2019-10-26

同人女の苦悩。

同人活動、はじめてすぐは、「自分こっち側に来られた」という喜びにあふれていた。

自作同人誌を手に取ってもらえるだけでも最高に嬉しかったし、そもそもサークル参加できるだけでも嬉しかった。

それほどまでに、今まで、頒布する側になるまでは、サークル参加というものに強い憧れがあった。

しか人間、徐々に欲が出てくるもので、「もっと絵がうまくなりたい」「もっと実力がほしい、そしたらもっとたくさんの人に手に取ってもらえるのではなかろうか」

と欲目が出てくるのだ。すごく浅ましいな、とは思う。今現在、まだ初心者とはいえ頒布数は順調だと思う。

しかし、上達したいという気持ちや、自分よりもすごい人たちの上を見るとキリがなくって、もっともっと、と思ってしまう。

それがある程度、適度なら向上心や上達意欲となって自分の糧となるのだろう。

が、今まで私は向上心など持たずに絵を描いてきた。所謂、オン専の時だ。

それなりに描けてればいいや、まあ、描いてるうちに描きなれてくるよねえ、見れる絵ならいいや、趣味だし、自己満足だし、というのんびり具合だったのが、

本を出すようになって、途端にそういったエンジョイ勢感覚ではなく、「上を目指したい欲」が、ムクムクと大きくなってきてしまった。

もっとキャラの顔を可愛く描けたのではないだろうか」「まだまだ描き込めたのではないだろうか」「次はここを課題にしなくては」「もっとじっくり描いたら表情を豊かに描けた」

様々な感情が駆け巡るようになった。と、同時に自分の実力をもっと上げていきたいと思うようになったのだ。

今まで抱いたことのない感情であるので、正直すごく戸惑ってしまう。

絵を描く人間本来は皆こんなに内なる炎を燃やしていたのか…と思ってしまう。

私が本を出すに至った経緯も、実は受動的なものだった。他人に出してほしいと言われて出したといった経緯だ。

その人は、「あなたがいたからこのCPにハマリました、このキャラに興味がなかったけど、あなたのおかげで好きになりました」と言ってくれた。

そう言ってくれた人に、報いたいという気持ちも強い。応援してくれたこの人に、応援してよかった人だったと思われたい、という気持ちだ。

ずっと同じ実力のままでいられない、少しでもうまくならなくては、という焦燥感

今までに持っていなかった激情がある。同人歴は1年にもまだ満たないが、今のところ、地元のイベと東京のイベ、自ジャンルイベントがあるイベントには皆勤に近くなりつつあり、

イベントごとに新刊をこさえている。この経験、一つ一つが、いつか大きな力となって、実力とならんことを、そう思いながら今日も過ごしている。

  • anond:20191026195421

    うんち

  • anond:20191026195421

    こういうポジティブなのはいいね。何故か他人を蹴落とす方向に力が行く奴が少なからずいるし。他人を蹴落としたところでお前の実力は上がるわけではないというのに。

    • anond:20191027194620

      実力はあがらなくても人類ランクはあがる的考えだろ そのうち殺人もするだろう

記事への反応(ブックマークコメント)

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