明治神宮野球大会(11月15日から6日間、神宮)の出場権を懸けた東海地区・北陸・愛知3大学連盟王座決定戦(中日新聞社後援)第1日は26日、石川県小松市の小松末広球場で2試合を行い、中京大(愛知1位)と金沢学院大(北陸2位)が決勝に進んだ。中京大は5番・沢井廉外野手(1年・中京大中京)が4打点と活躍し、福井工大(北陸1位)に6―3で勝利。2007年以来の神宮大会出場に王手をかけた。
中京大を決勝へ導いたのは1年生スラッガー・沢井のバットだった。1回に先制の2点適時打を放つと、同点で迎えた5回無死満塁では中堅手の頭を越える勝ち越しの2点適時二塁打。2安打4打点という文句なしの大活躍だ。
「自分の持ち味を出せたのかなと思います。王座決定戦はトーナメント戦。リーグ戦の時よりも強い気持ちでプレーできました」。2本の快打を振り返る沢井。半田卓也監督(36)も「いいところで打ってくれました」と合格点を与えた。
中京大中京高時代に夏の甲子園大会に1度出場したが、神宮でプレーした経験は中学以来なし。それだけに、大学野球の中心地に立ちたいという思いは強い。2勝すれば神宮大会出場の3連盟王座決定戦は願いをかなえるチャンス。だからこそ、打席で集中力を高め、甘い球を見逃さなかった。
決勝の相手は好投手がそろう金沢学院大。しかし、沢井の心に不安はない。狙うは2日連続の快音だ。「自分の役割を果たして、神宮行きを決めたいです」。持ち前の勝負強さを再び発揮し、今秋の目標を達成してみせる。