眼鏡型レコーダーで問題盗撮容疑　日本留学試験で不正　中国人２人逮捕

　公表していない日本留学試験の問題を眼鏡型レコーダーで盗撮するなど不正行為をしたとして、警視庁は十一日、いずれも中国籍の学習塾「毎刻教育」教育学部長鄭鐘輝（ジェンジョンフイ）（３２）＝東京都中野区本町二、早稲田大基幹理工学部三年張以カイ（ジャンイーカイ）（２２）＝豊島区高田二＝両容疑者を、偽計業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。

　逮捕容疑では、六月十六日、二人で共謀し、都内の大学で日本学生支援機構が実施した本年度の日本留学試験を張容疑者が偽名で受験。眼鏡型レコーダーで試験問題を撮影し、問題冊子の一部を破って持ち出すなどして、機構の業務を妨害したとされる。

　組織犯罪対策一課によると、鄭容疑者は「上司の指示に従っただけだ」と容疑を否認し、張容疑者は「塾の評判を上げるためにやった」と認めている。張容疑者は、これまでに五回偽名で日本留学試験を受けていた。塾側から一回当たり一万円の報酬を得ていた。