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【大リーグ】

[今中慎二WS評論]投手起用で明と暗 “勝負の第4戦”はコール温存…ゆえに勝った方が有利に

2019年10月26日 16時48分

5回途中に降板したアストロズのグリンキー(右)=AP

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◇25日 MLBワールドシリーズ第3戦 ナショナルズ1-4アストロズ(ワシントン)

 アストロズが一矢報いた第3戦、2点リードの6回1死から8番・チリーノスが左翼ポール直撃のソロを放ったことで勝利を引き寄せた。打たれたナショナルズ先発のAn・サンチェスからすれば痛恨の1球だったが、分岐点は両チームの投手起用にあったと思う。

 ナショナルズは2点を追う4回1死一塁からロブレスが左翼線三塁打。1点差としたところで打順は投手An・サンチェス。すでに2点を失っていただけに代打を送るかと見ていたら、そのまま打席に立たせて1点止まり。一方のアストロズは2点リードの5回2死一塁からカブレラに右越え二塁打を許すと、先発・グリンキーをスパッと代えた。結果、2番手以降が無失点で抑えきった。

 これは連勝と連敗のチームの差だろう。いくらブルペン陣が不安とはいえ、ナショナルズは連勝していなかったら、あの場面で代打を送っていたはず。アストロズも連敗していたから非情とまでは言わないまでも、36歳のベテランを5回2死という場面で代えた。

 これで1勝2敗となったアストロズは、試合中は発表していなかった翌日の先発を初戦のコールではなくブルペンデーにするという。私なら五分に戻したいと考えて中3日でもエースを突っ込むが、この選択がどう出るか。いずれにしても、第4戦で勝った方が圧倒的に有利になると思う。(本紙評論家)

 

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