女子フリーで、昨季の世界ジュニア選手権女王のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が4本跳んだうち3本の4回転ジャンプに成功してフリー1位の166・62点をマーク。合計241・02点でルール改正後の世界最高得点を更新し、ショートプログラム(SP)3位からの逆転優勝を果たした。
GPシリーズデビュー戦のトルソワは冒頭に選んだ4回転サルコーで転倒して減点を受けた。しかし、その後の4回転ルッツ、4回転トーループ―3回転トーループの連続ジャンプに成功して2点以上の出来栄え点(GOE)を獲得すると、後半に組み込んだ4回転トーループ―オイラー―3回転サルコーの3連続ジャンプを着氷。その他のジャンプも全て加点をつける内容にまとめて、自身の後に演技したSP首位の紀平梨花(関大KFSC)を逆転した。
自身が9月のネペラメモリアル(スロバキア)で記録したフリーの世界最高得点163・78点をを2・84点、合計の世界最高得点238・69点を2・33点更新したトルソワは演技後、満面の笑み。GPシリーズ第1戦・スケートアメリカ(ラスベガス)で4回転ルッツを2本着氷させて逆転優勝したアンナ・シェルバコワに続くシニア1年目のロシア勢の活躍は新時代の到来を印象づけた。