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【ドラニュース】

“球が小ぶり”の他にも国際ルール…『ベンチ前肩慣らしNG』侍ジャパンで顔しかめる中日・大野雄

2019年10月27日 紙面から

イニング間はキャッチボールをせずベンチで試合を見る大野雄(黒田淳一撮影)

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◇龍の背に乗って <侍ジャパン特別編>

 ちょっぴり小ぶりな使用球とともに、国内リーグとは違うことがある。攻撃時に投手がベンチ前で行う肩慣らしは、プロ野球ではおなじみの光景だが、国際大会では禁じられている。宮崎での練習試合から「国際ルール」に従って、投手陣はそれぞれの対応策を取っている。

 「僕はやらなくても関係ないです」。先発で3イニングを抑えた今永はノープロブレム。25日に2イニングを投げたセットアッパーの山本も微調整でいいようだ。「僕は肩ができるのが早いので、不安はないです。ストレッチをやるとか、他のことでカバーするつもりです。国際大会の経験がある先輩たちの話も聞いて、しっかりやっていければと考えています」

 ところが、大野雄は顔をしかめた。

 「気になりますね。僕はワンアウトからキャッチボールをしたいくらい、肩肘を冷やしたくないんです」。日本での当たり前が、世界では通じない。前回のプレミア12では攻撃時にブルペンまで走り、キャッチボールをしていたという。他に考えられる代替案は通路でのストレッチやごく軽い肩慣らし。沖縄でのカナダ戦や、台湾での予選リーグは温暖なため対応も楽だろうが、問題はスーパーラウンドの第1戦(11日)だろう。唯一のZOZOマリンでの試合(相手未定)は、ナイターで気温も低く、ブルペンも遠い。

 「その通りですが、千葉のことを考えるより前に、台湾での3試合をしっかりと勝ち抜くことが先決です」。投手陣を預かる建山コーチは寒さ対策は一時封印し、予選通過に全力を注ぐ考えだ。

 汗ばむ陽気、報道陣も半袖で、宮崎合宿を打ち上げた。沖縄から台湾、そして千葉へ。半月先に待つこの寒暖差は、野手も体調面で注意が必要かもしれない。

(渋谷真)

 

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