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2019年10月27日 紙面から
日本-オリックス 5回表1死、大野雄が根本を右飛に打ち取る(今泉慶太撮影)
来月の「プレミア12」に中日から唯一出場する大野雄大投手(31)が26日、オリックスとの練習試合(サンマリン宮崎)に2番手で登板し、2イニングを無失点に抑えた。台湾での予選リーグは第2先発としてブルペン待機が濃厚な左腕。スーパーラウンドで必要となる「第4の先発」に名乗りを上げた。チームは同日で宮崎合宿を打ち上げ、27日に2次合宿地の那覇市に移動する。
何でもこなす献身的な左腕が自らの手で可能性を広げた。大野雄が2イニングを1安打無失点。初戦となった25日の日本ハム戦からスコアボードに「0」を並べてきたほかの投手陣にしっかりと続いて、胸をなで下ろした。
「結果を求めてマウンドに上がったので、ゼロに抑えられて良かったと思う。こっちに来てから思ったところに投げられてなくて悩んでいたんですけど、バランスを意識したらうまく投げられました」
今永の後を受け、4回から登板。2死から中川に左越え二塁打を許したが宗を1球で二ゴロに打ち取った。5回は三者凡退。最後は広沢を空振り三振に仕留め、「武器の落ちる球で三振を取れたので自信にしていきたい」とうなずいた。
最速148キロの直球にツーシーム、スライダー、フォークと持てる球種を駆使。プレミア12の公式球を操れることを証明した。稲葉監督も「いろんな球をしっかり試していたし、自分の球をしっかり投げながら調整していた」と評価する。
そこで浮上するのが「第4の先発」としての可能性だ。千賀が出場を辞退し、11月5日からの台湾での予選リーグ3試合は岸、今永、山口の先発が決定的。一方、11日からのスーパーラウンドは決勝まで含めると、7日間で5試合があり、頭数が足りなくなる。建山投手コーチが「台湾で先発した3人の出来と中継ぎで待機した投手の出来を見て決める」と語る人選。稲葉監督は「大野投手の使い方は予選、スーパーラウンドで大事になってくる。彼にも当然、中でも先発でもあるよという話をしている」と明かす。
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