NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜午後8時)の第40回「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が27日に放送される。
1964年の東京五輪実現までの激動の半世紀を描くドラマは終盤に入り、前半の主人公・金栗四三役の中村勘九郎(37)、後半の主人公・田畑政治役の阿部サダヲ(49)が、これまでの撮影などを語った。
2人はすでにクランクアップ。勘九郎は、大役の大河主演を「全然大変じゃなかった。みんなで作り上げた感じ。とても楽しくやれました」と充実感。阿部も「役者さんの数がとにかく多い。なかなか会えない方々とお芝居できたのは良かった」と感慨深げで、今年3月に死去した高橋是清役の萩原健一さんとの共演にも胸を熱くした。
第40回以降は、1940年の東京五輪は幻になり、田畑は焼け野原で東京五輪を決意。59年、招致の最終スピーチを誰に託すかが問題に。多くを失った戦争をへて、田畑は平和の祭典を目指す。
阿部は「いままでの『いだてん』とは違う見方ができる」とアピールし、勘九郎も「40話から47話(最終回)は突っ走ってる。僕も楽しみ」と期待を込めた。
来年は東京五輪が開催される。勘九郎は「選手の精神、中身にすごく気を使うようになった。報道…あまりしてほしくない。プレッシャーがかかります」。阿部も「何が何でも金メダル、全種目制覇だとか言っちゃダメ。プレッシャーあまりかけちゃだめ」と選手を気遣った。