国民民主党・森ゆうこ衆院議員の質問通告が事前に漏洩したとして野党が内閣府を追及している問題で、証拠の一つとされている「高橋教授の前日のツイート」が、実際には森ゆうこ議員が質疑を行った15日午前より後のものであったことが判明した。意図的に15日のツイートを14日と表示させスクリーンショットで資料を作成し国会に提出した疑いがある。
以下は今井雅人議員が国会で北村大臣に問い質した際に使用した資料にあったツイートで(立憲民主党・石垣のりこ議員が公開)、タイムスタンプは14日19時57分で森議員の質問より早い。
しかし、ログイン状態で実際に表示した高橋教授のツイートは15日11時57分で、森議員が質疑で資料を示した時間よりも遅い。文面も質疑を見たという内容で事前漏洩ではない。
ツイッターの特性を悪用したトリック
野党が示した投稿時間と実際の投稿時間に16時間の誤差が生じている。これだけで勘のいいひとは気が付いたと思うが、ツイッター社の本社は米サンフランシスコでありログインして日本時間に設定しないと現地時間が表示されるのだ。サンフランシスコと日本の時差はサマータイムで16時間であり完全に一致する。試しにツイッターをセーフブラウジング(シークレットウィンドウ)で開くと野党の示した資料と同じタイムスタンプとなった。
故意か勘違いか?大臣辞任を迫るため?
高橋教授の発言とツイートは当初から検証され、複数の野党議員や関係者が証拠保全していたものと思われる。この過程で誰もタイムスタンプの違いに気が付かなかったはずはない。23日の衆議院内閣委員会で今井雅人議員と柚木道義議員がこれについて質問しているが、今井議員の質問時の表情からして北村大臣を揺さぶりにかけているように見える。
これ以降も今井議員は執拗に高橋教授のツイートで北村大臣を責め、最終的には大臣が「責任が生じたときには責任を取る」と事実上、自身の進退に言及することとなった。それは当然で、内閣府の調査では高橋教授が15日の質疑以前に「図」について言及した事実は無かったからだ。無いものをあると責められれば大臣も感情的になり官僚が用意した答弁以外をする。これを狙ってわざと時差を利用した写真を使っているのかもしれない。
ただし、この高橋教授のツイートについて翌日のヒアリングでも柚木議員が官僚に対して詰問しており、場合によっては官僚から「タイムスタンプ違いますよ」と指摘される恐れもあった。
トリックを指摘される危険性があるのに、それでもこのツイートを示したということは柚木議員は本当に14日にツイートされたと思っているのかもしれない。いずれにしても資料作成段階で複数人が目を通し、その後に野党議員らが高橋教授のツイートを確認しているはずで、この人は本物のアレなのか。
さすがにこのレベルは「勘違いでした」では済まされない。永田メール事件ではfrom(差出)to(宛先)が同じという間抜けなトリック写真を使用して当時の民主党がどうなったか。学習能力がないのか、もしくはもう一度同じ手で政権を責めてやろうという悪意なのか。
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