韓国選手権で3度の優勝を誇る15歳の劉永(ユ・ヨン)=韓国=が78・22点をマークしてショートプログラム(SP)2位発進。韓国女子シングル選手として史上初となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を国際スケート連盟公認大会で成功させたことに、韓国メディアは「キム・ヨナ級」と報じた。スポーツ紙の「スポーツソウル」は「韓国女子フィギュア界に新たな道しるべを立てた瞬間」と表現した。
この日はGPデビュー戦。冒頭のトリプルアクセルを決めると、3回転ルッツー3回転トーループの連続ジャンプも成功。最後の3回転フリップも加点のジャンプでまとめ、9月のロンバルディア杯で出した自己ベストを7・75点更新する78・22点を記録した。81・35点で首位発進の紀平梨花(関大KFSC)とは3・13点差となっている。
今季から紀平梨花や宮原知子(関大)らと同じ浜田美栄コーチに指導を受ける“キム・ヨナの後継者”がGPでメダルを獲得すればキム・ヨナ、イム・ウンスに続く韓国女子選手として3人目。フリーで逆転すれば、2009年のキム・ヨナ以来10年ぶりのGP金メダルとなる。フリーは27日に行われる。