研究者への道を決めた臓器移植の現実
【田原】武部さんが医学をやろうと思ったのは、いつごろからですか?
【武部】興味を持ったのは小3のときです。建築会社で普通にサラリーマンをしていた父が30代後半で脳卒中に。一時は危なかったのですが、奇跡的に復活を果たしました。その過程で、私の面倒を見てくれていたおじいちゃんとおばあちゃんが「医者はすごい。お父さんを治せるんだよ」とよく言っていて、その刷り込みでいつしか医者になりたいと思うようになりました。
【田原】大学は横浜市立大学の医学部。どうして横浜市大に?
【武部】入学金と学費が安かったんです。市立なのでもともと私学より安いのですが、横浜市民はさらに半額。私は横浜在住だったので、近くて安くていいなと。