さあ、Jリーグも終盤に向かっていますね。
今シーズンのJ1残留争いは大混戦の模様です。
あまりに混戦すぎて、J1リーグに所属する半分近くのチームが降格する可能性を残しているというから驚きですよね。
どのチームも早く残留を決めたくて必死だと思います。
さてJリーグが開幕して27年ですが、開幕からまだ一度もJ2へ降格したことがないチームを皆さんは知っていますか?
そう、『鹿島アントラーズ』『横浜Fマリノス』ですね!
この2チームだけということは、ほとんどのチームがJ2を経験しているわけです。
もちろんJ2よりJ1のほうが様々な面で良いのはわかっていると思いますが、一番大きな違いは経済面にあらわれてくると思われます。
チームの経営を支える根幹となっている部分ですから、経済面の損失はチームにも選手にも影響があります。
今回はJ2に落ちたらどんな経済的損失があるのかをまとめてみました。
J1とJ2の『優勝賞金』の違い!
まずリーグ戦の賞金です。
J1リーグの優勝賞金は3億円です。
対して、J2の優勝賞金は2000万円となっていますので、その差はなんと2億8000万円もあります!
J1の優勝賞金はJ2の優勝賞金の15倍と考えたら、その違いがよくわかると思います。
また、2位の賞金でも12倍の違いがあります!
J1とJ2の『分配金』の違い
Jリーグでは、賞金の他にも分配金というものがあります。
これは、順位にかかわらずに一定の額が分配される制度です。
分配金にもJ1とJ2の差が大きくあらわれます。
J1に所属するチームには、年間で3億5000万円の分配金がもらえます。
しかし、J2に降格してしまうと1億5000万円に減額してしまいます。
浦和レッズの槙野智章選手や、西川周作選手の年俸が1億円と言われています。
2億円あれば、日本代表レベルの選手2人分の給料を支払えます。
そう考えると、2億円の減額はチームにとって相当な痛手ですね。
J1とJ2の『入場料収入』の違い
つづいては、入場料収入です。
もちろんJ2に比べると、J1リーグの方が注目度が高いです。
テレビやネットでも取り上げられることが多いので、自然とファンも増えますので、スタジアムに訪れる人も増えます。
J1リーグで一番ホームゲームの入場者数が多いのは『浦和レッズ』です。
一試合平均で3万5000人近くの人々が訪れます。
対してJ2だと一番多いのが、アルビレックス新潟の1万5000人です。
J2の最も少ない愛媛FCになると一試合平均の入場者数が3500人程度と浦和レッズの10分の1しか入場者数がいません。
リーグ平均を比べてみても、J1の1万9000人に対してJ2は7000人と2倍以上の差をつけられています。
入場料収入はチームの収入の大部分を占めます。
また、入場者数の減少に比例して、スタジアムグルメや、グッズ販売などの売上も減少していきます。
J2には有名なチームや、日本代表の選手が少ないです。
地元に有名なチームや選手が来るならスタジアムに行こうと思うファンは多いです。
しかし、有名な選手が少ないJ2では本当にチームが好きなファン以外の入場者数を増やすのが難しい事情があります。
J1とJ2の『給料』の違い
選手にとっては、生活に関わる部分ですから無視はできないところですね。
前述の通り、J2はJ1に比べると収入が少ないです。
チームの資金が潤沢とはいえないJ2では、給料も大幅に減額されるのが当然です。
J1リーグの平均年俸は『3500万円程度』ですが、それに対してJ2は『400万円程度』と言われています。
もちろん選手によってはJ1の選手より、高年棒のJ2の選手はいます。
しかし、J1とJ2の待遇の違いは歴然としていますね。
J1からJ2に降格すると、スポンサー収入や・入場料収入が減ってしまいます。
よって、選手たちの給料も下げざるを得ないのです。
また、J1とJ2では契約の規定が異なることから、年俸が下がるという事情もあります。
Jリーグの年俸の規定の中には上限が定められています。
しかし、下限が定められていません。
したがって、J2には300万円の年俸でプレーしている選手もいます。
下手したら、200万円代の選手もいるかもしれませんね。
Jリーガーの平均引退年齢は26歳と、選手生命が長いスポーツではありません。
しかし、アルバイト程度の給料でプレーしている選手もいるとは厳しい世界ですね。
まとめ
今回は、J1からJ2に降格するとどんな経済的損失があるのかをまとめてみました。
優勝賞金や、分配金などのリーグから支払われる金額にも大きな差があることがわかりました。
そして、J2に降格すると注目度が下がります。
注目度が下がって入場者数が減少することで、入場料収入やグッズ販売の収入が減少してしまいます。
そんなチームの経済的損失の影響を大きく受けるのが『選手の給料』でしたね。
一瞬にしてガラっと生活水準を変えなければならない選手も出てくることでしょう。
もちろんお金のためだけにプレーをしている選手は多くはないと思いますが、お金は大事ですよね。
経済面だけでなく、J2に降格すると強いチームと戦えないなどのデメリットもあります。
総合的な面で見ても、降格するメリットは1つもありません。
だからこそ、残留争いでは毎年熱い戦いが繰り広げられるんでしょうね。
どこのチームも残留するために必死に戦います。
今年はどんなドラマが見れるのか楽しみですね。