北朝鮮船と衝突 映像公開 水産庁「漁船がかじ切った」
衝突、そして沈没へ。
13分にわたる緊迫の映像を公開。
18日午後7時半すぎ、水産庁が公開した映像。
10月7日、石川県の能登半島沖で、水産庁の漁業取締船「おおくに」と北朝鮮の漁船による事故の様子をとらえた映像。
ところどころ、茶色くさびついているように見える漁船。
船上には乗組員、後部には、北朝鮮の船であることを示す旗も見える。
船体に放水を続ける「おおくに」。
すると、「おおくに」の船首部分に漁船が衝突。
その後、漁船は「おおくに」にぶつかりながら、その場を離れていった。
その後、左に大きく傾きはじめた漁船。
衝突からおよそ17分後、漁船は沈没したが、およそ60人の乗組員は、「おおくに」から出された救命ボートなどで全員救助。
乗組員は、近くにいた別の北朝鮮の船に移された。
水産庁は、映像から見てもわかる通り、「北朝鮮の船がかじを切ったのであり、取締船は適切な操船をした」とコメント。
一方、北朝鮮外務省は10月12日、今回の漁船沈没について、「日本は意図的に沈没させ、船員の命を脅かした」と厳しく批判し、日本に賠償を求めている。
この映像を見た、東海大学の山田吉彦教授は、「この漁船のレーダー、新しいタイプの白いきれいなレーダーが積んである。ということは、この船は水産庁の船が近くにいることがわかっていて、この漁場に来ている。あえて水産庁の船を挑発する。そして、この海域は北朝鮮の海域なんだと国内向けにプロパガンダするために来たんだと考えられる」とコメントした。